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私はADD(注意欠陥障害)およびADHD(注意欠陥・多動性障害)の専門医です。これまで、医学博士としてハーバード大学で20年以上にわたって講師を務め、また、生涯を通じて集中力と生産性について研究してきました。 私のもとには「自分がもしかしたらADDやADHDではないか」と心配する人が大勢診察を受けに訪れます。彼らが私に会いに来るのは、「何かに集中する能力を失ってしまったから」です。彼らはいつも焦っていて、流れに逆らう舟のように次から次へと仕事に衝突し、前進しようともがきながら「周りに後れを取ってしまうのではないか」と心配しているのです。 そうした人々と向き合う中で、私は、現代社会特有の「環境」によって、本当のADDやADHDと同じような「集中力低下」の状態に陥るケースがあることを突き止めました。拙著『ハーバード集中力革命』でも詳しく触れていますが、それが「ADT(注意欠陥特性)」です。 ハ
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学校教育での「部活動」 ――近年、中学・高校の部活動が「やらなければならないもの」という“強制”の色を帯びているようです。本来は「やりたい人がやるもの」ですよね。今、学校教育で、部活動はどのように位置付けられているんですか? 当初は志をもった先生たちの自主的な取り組みとして設計されていたんですが、学校週5日制導入に向けて1989年に学習指導要領が改訂されたとき、“クラブ活動の代替”という位置づけになったんです。それによって事実上カリキュラム内に入り、“必修”に近い形になってしまいました。 今の学習指導要領には、「部活動と教育課程の関連を図る」といったことが書かれているんですが、これもなんだかはっきりしません。部活動は、“制度”と“現実”のあいだのグレーゾーンに置かれたまま、矛盾が膨らんでいるという状態です。 ――そもそもの位置付けがはっきりしないことが、原因なのですね。 あともうひとつ背景
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