マンガは“無限”の時代へ プラットフォーム最適化の向こう側にたどり着いた“タテ読み”という新標準:小寺信良のIT大作戦(1/3 ページ) 少年期の筆者は、非常にゼイタクなマンガライフを送っていた。父はただの公務員であったが、祖父が定年後に始めた雑貨屋「小寺商店」もあった。今の感覚でいうなら、和風コンビニみたいなものだろうか。 小学生になってマンガが読める年頃になると、店で売ってたマンガを好きなだけ読めるようになった。タバコ販売の店番をする駄賃代わりというわけである。当時タバコの自動販売機などはなく、全て手売りであった。昭和45年(西暦1970年)頃の話である。 当時から少年ジャンプはスポ根の王道であり、次いでギャグ漫画が多かった少年チャンピオンが好きだった。少年サンデー、少年マガジン、少年キングなど、当時流通していたほぼ全部の漫画雑誌を通読できたことは大変幸運であった。 中学、高校と進学す