7月頃、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 」に関する原稿を書いたのですが、諸事情につき刊行されない運びとなったとのことなので、せっかくなのでウェブサイト上にアップしたいと思います。約8,000字です。 ■ 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』(以下、『新エヴァ』と略す)の総監督である庵野秀明は、いまから約三年前にあたる二〇〇六年の九月に、同作品を制作するにあたって「我々は再び、何を作ろうとしているのか?」と題された所信表明を公開している(注1)。そこでは次のように書かれていた。なぜいまエヴァの再映画化を手がけるのか。それは「疲弊しつつある日本のアニメーションを、未来へとつなげたいという願い。蔓延する閉塞感を打破したいという願い」を実現するためである。もちろん、いまさら十年以上も前の作品を映画化するのか、という思いはある。事実、「エヴァはもう古い、とも感じ」る。しかし、庵野はこうも断言している。「この
【映画版ヱヴァ破考察 その壱】僕たちが見たかった「理想のヱヴァ」とは?〜心の問題から解き放たれた時、「世界の謎」がその姿を現す http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20090710/p2 続きです。 ■そこに世界があるという群衆シーンと世界の風景の精密さが、そこに「ある」というリアル感を再現する もう一つ、この新映画版が、テレビシリーズと大きく異なるところは、 (1)人物・群衆シーンの大幅な挿入と細かい演出 (2)世界の緻密な描写〜モノそのもののリアル〜得る強度 です。(1)は特に感動した人も多々いると思うんですが、予算の問題をクリアーして技術(CG)のレベルが上がっているからできることなのですが、群衆が非常に多く細かく書き込まれているいますね。いってみれば、その他、無名の人々。たとえば、テレビ版では、「その他のクラスメート」というのは非常に影の薄い
7月3日に「金曜ロードショー」(日本テレビ系)で放送される劇場版アニメ「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」が、劇場公開版やDVD版とも異なる「テレビ版」と呼ばれる特別バージョンであることが明らかになった。本編をノーカットで放送する以外の詳細は不明だが、日本テレビの高橋望プロデューサーは「最後まで見てもらえればきっと違いに気づくはず」と話している。 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」は、95年に放送されたアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」をリメーク。碇シンジや綾波レイら14歳の少年少女が巨大ロボット「エヴァンゲリオン」を操り、謎の生命体「使徒」と戦う物語。4部作の予定で、07年9月に公開された1作目の「序」は、テレビシリーズ1~6話をベースに製作され、興行収入20億円、DVD60万枚を売り上げた。現在、第2作「破」が公開中で、2日間で約35万5000人を動員、興行収入5億1000万円を超えるヒットを記録
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