備前市歴史民俗資料館(同市東片上)は、戦争資料や昔の生活道具などを見たり触ったりできる体験型のキットを作った。歴史への関心や理解を深めてもらい、人目に触れる機会が少ない収蔵品の有効活用にも役立てる。10月1日から県内の学校や公民館などに貸し出す。 キットは、太平洋戦争の関連資料を集めた「平和への願い編」(9点)、食にまつわる道具をそろえた「いっぱい食べよう編」(6点)、身だしなみ用具の「身も心も美しく編」(同)の3種類。 戦争資料は、備前焼の重要無形文化財保持者(人間国宝)だった故山本陶秀氏が軍の命令で手りゅう弾用に作った備前焼の容器や防空ずきん(レプリカ)、戦時下に衣料を配給するため政府が発行した点数制の切符「衣料切符」などを集めた。 食道具は飯びつや膳、弁当箱など、身だしなみ用具は炭火アイロンやかんざし、お歯黒道具、洗濯板(レプリカ)などをそろえている。キットごとに解説本も用意した。
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