企業活動の継続に対して脅威となる事態が発生した場合、具体的にはどのように通常の業務形態への復旧を目指すべきか。今回は不測の事態における企業活動の復旧作業について解説する。 第4回までは、企業活動の継続に対して脅威となる事態が発生した場合の事業継続計画(BCP)を策定する方法に関して主にご紹介しました。BCP策定時の重要なポイントは、次の4つでした。 通常の業務活動を阻害する現象が発生した場合は、その状況を迅速に把握する 現象の発生により業務活動へ影響を受けた場合でも、その影響度を、極力少なくする 重要な業務活動は代替策により事業を継続し、それとともに平常時と同様の業務活動を早急に再開する 同一の現象が、再度、発生しても、業務活動への影響をより少なくする対策を実施する 今回は、このうち3番目に関して、事態が発生し業務活動に影響を受けた後から通常の業務形態に復旧するまでの手順をご紹介します。