低血糖の症状で意識がもうろうとするおそれがある状態だったのに車を運転し、路上で交通整理をしていた男性をはねて死亡させたとして、警視庁は51歳の男を危険運転致死の疑いで逮捕しました。 警視庁の調べによりますと渡邉容疑者は16日午後、低血糖症の影響で運転に支障がでるおそれがある状態だったのに車を運転し、東京・杉並区の路上で交通整理をしていた警備員、湯澤武さん(61)をはねて死亡させたとして危険運転致死の疑いが持たれています。 渡邉容疑者は20年ほど前から糖尿病を患っていて、この日も昼食の前にインスリンを投与していたということです。その影響で低血糖症になったと見られ、事故当時、意識がもうろうとしていたということです。 調べに対し、容疑を認めたうえで「これまでも意識がもうろうとすることがあった」と供述しているということで、警視庁は正常な運転ができないおそれがあることを自覚していたと見て調べています