ビクトル・エリセはその50年以上におよぶキャリアのなかで3本しか長編映画を撮っていなかった。1992年制作の『マルメロの陽光』を最後に、短編作品はあったものの、実に31年もの間、長編映画としての新作は世に出ることはなかった。実際には後述するように長編でもいくつかのプロジェクトを動かしてはいたものの、実現には至らなかったのだが──。 その寡作すぎる映画作家ビクトル・エリセの31年ぶりの新作に世界中が驚いたのが2023年のカンヌ国際映画祭だった。 ザ・シネマメンバーズでも過去、すでに2021年の1月に『ミツバチのささやき』、『エル・スール』を配信し、一旦権利期間が終了してしまっていたのだが、このニュースを受けて急遽、諸々を整えて2023年の6月から再度の配信に至ったのだった。 新作『瞳をとじて』は、ビクトル・エリセが、自身によって撮られるはずだった2つの作品をミックスした映画を撮り、さらにその
※下記レビューには一部ネタバレが含まれます。 『砂の惑星』での苦い経験から学んだリンチ監督 1980年代の半ば、映画監督デヴィッド・リンチはキャリアのどん底を経験していた。前衛アーティストして絵画や短編映画を作っていたリンチは、4年の歳月をかけて自主製作した長編処女作『イレイザーヘッド』(’76)がカルト映画として評判となり、アカデミー賞で8部門にノミネートされた名作『エレファント・マン』(’80)にてメジャーデビュー。この成功を受けて、イタリア出身の世界的大物プロデューサー、ディノ・デ・ラウレンティスが製作する超大作SF映画『砂の惑星』(’84)の監督に起用されるものの、しかし脚本の準備段階から様々な困難に見舞われる。そのうえ、最終的な編集権がスタジオ側にあったことから勝手な編集が施され、出来上がった映画はリンチ本人にとって不本意なものとなってしまい、結果として批評的にも興行的にも大惨敗
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