インフルエンザのワクチンを打つことは、下着を着るのと同じだ。前年接種したからといって、今年も接種してはいけないわけではない。 また、下着と同様、インフルエンザの予防注射の効果は永遠に続くわけではない。効果の持続期間は人によって大きく異なるものの、場合によっては6カ月ほどで消えてしまう。(それでも同じ下着を着ている期間よりはずっと長いと言える)。生後6カ月未満の乳児と、予防接種を受けてはいけない医学的理由(命を脅かすアレルギーなど)がある場合は除き、インフルエンザの予防接種を毎年受けなければいけない理由はここにある。 もう一つの理由は、インフルエンザウイルスがまるでリアリティー番組のスターのように、毎年新たに現れては去っていくことだ。ワクチンに入っており、予防効果が発揮されるウイルスの種類が毎年異なるのもそのためだ。 毎年予防接種を受けることで、インフルエンザに対する免疫が何らかの理由で弱ま