2012年のノーベル文学賞を受賞した中国人作家、莫言さんの旧居が観光名所になった。4−6日の清明節の連休には、1日700−800人もの人がつめかけたという。農村地区の素朴な民家だが、土塀が削られたり、レンガが抜き取られるなどの被害が出ている。中国新聞社が報じた。 莫言さんがかつて住んでいた家があるのは、山東省高密市平安荘。素朴なレンガづくりの平屋の建物で、敷地は土塀に囲まれている。莫言さん(本名は管謨業さん)の兄の管謨欣さんによると、莫言さんのノーベル文学賞受賞が決まってから、観光客が絶えた日はないという。 中国人作家のノーベル賞受賞を喜び、莫言さんという存在を誇りに思い、その生家を自分の目で見て、すこしでも莫言文学の土台にあるものを感じ取ろうとやってくる。そして、土塀の壁を削ったり、レンガを持ち去ったりする人も少なくはないという。 ノーベル賞受賞直後には、植えられている大根が抜かれた。そ