握手を交わすロシアのプーチン大統領(左)と中国の習近平国家主席=北京で2023年10月18日、スプートニク通信・ロイター ロシアによるウクライナへの全面侵攻は、開始から2年4カ月近くが経過した。戦火は収まる気配が見えず、犠牲は増え続けている。ウクライナ側の提唱で15~16日に初の首脳級会合「世界平和サミット」がスイスで開かれたが、国際社会の分断は解消されず、和平実現の難しさが改めて露呈した。 ロシアへの影響力行使をウクライナから期待されながら、中国の習近平指導部は平和サミットへの参加を見送った。中国は和平交渉にはロシアの参加が必要との立場をとり、今回のサミットについて「中国側の要求とは明らかな距離がある」と表明していた。 サミットに先立って、中国政府はブラジルと共に、ウクライナ情勢の政治的解決へ向けた共同提案を5月下旬に発表している。その中でも国際的な和平会議を開催する条件としてロシアの同