『Zabbix統合監視徹底活用』という、いかにもZabbixをガッツリ使う雰囲気が漂う名前の本書ですが、Zabbixを知っていてもっと活用したい人はもちろん、初めて運用管理を始める人や、Zabbixユーザー以外のシステム運用管理者にも、おすすめできる内容と感じました。 本書はPart I、Part IIの二部で構成されており、本全体の約1/3を占めるPart Iには、Zabbixの話題はほぼ全く登場しません。物理環境・仮想環境・クラウド環境という大きく3つに分かれて存在する、昨今のインフラの違いについての解説、監視を行うにあたり必要となる監視材料や、それらを取得するためのコマンドの使用方法、監視用APIの利用方法等が丁寧に解説されています。この部分を読むだけで、システム運用形態や運用監視の基礎知識を身につけることができます。 そして、Part II以降でZabbixを活用したシステムの運用