【衝撃事件の核心】電気使用量を量る電気メーターに細工をし、関西電力の電気料金徴収業務を妨害したとして、飲食店経営会社社長ら2人が、偽計業務妨害容疑で大阪府警に逮捕された。飲食店経営会社社長は、人気ラーメンチェーン店「ラーメンむさし」などの実質的経営者で、関電によると、確認されただけで飲食店などでの“不正節電”額は、7年間で6千万円以上にのぼるという。「経費を浮かせたかった」という思いから、手を染めたその巧妙な手口とは…。 ■実際の被害は1億円? 大阪府警泉佐野署によると、逮捕されたのは野中豪(58)=大阪府熊取町若葉=と知人の露天商、橋本三郎(44)=大阪府八尾市上之島町北=の両容疑者。 野中容疑者が“不正節電”を始めたのは平成16年にさかのぼる。 「電気代を安くできるで」 堺市内でリサイクルショップも経営していた野中容疑者は、店の客として知り合った橋本容疑者から、こう持ちかけら