【1月4日 AFP】イスラエルの絶え間ない爆撃が続くパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)。南部ラファ(Rafah)にある動物園では、避難してきた人々がおりの間に暮らしている。そして動物は飢えで死んでいる。 動物園を経営するアハメド・ジュマー(Ahmed Jumaa)さんはオウムを肩にのせながら「状況は極めて悲惨だ。食料も、水も、医薬品も、何もかもない」と嘆いた。 ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)とイスラエルの戦闘が始まってから3か月近くが経過した。世界保健機関(WHO)は、ガザにはごくわずかな支援物資しか入ってこないことから、飢えと疾病がまん延する危険性を警告している。 イスラエルはガザを絶えず爆撃をしており、さらに多くの人々がエジプトとの境界に近いラファに避難してきている。ジュマーさんはこうした人々を動物園で受け入れている。「動物園自体は戦争直後に閉鎖し
近い将来、実験でタコやイカなどの頭足類を使用する場合には、脊椎動物のサルと同じように人道的な扱いをすることが世界の常識になるかもしれない。 その一例として、9月7日、アメリカ国立衛生研究所「NIH」は、頭足類を使用する研究プロジェクトが政府の助成を申請をする際、倫理委員会の承認を受けることを義務付けるガイドライン案を作成し、その内容についてパブリックコメントを求めている。 こうした動きは欧州各国でも始まっており、これを歓迎する専門家がいる一方で、話はそう簡単ではないと、タコの福祉の難しさについて懸念する声もあるようだ。 尚これは実験用の頭足類に対する措置の話だ。倫理的な扱いをしないと研究の助成金が降りなくなるというもので、食用とはまた別の話となる。
� ピーター・シンガーと Why be Moral? 問題 杉本俊介 � 35 ピーター・シンガーとWhy be Moral? 問題 杉本俊介(京都大学) 要 旨 本論文は、ピーター・シンガーが「なぜ道徳的であるべきか」 (Why be Moral?)という問いに 十分に答えているかどうかを検討する。この問いは誰がどう答えたかは知られていても、それが十 分な答えかどうかはあまり明らかにされていない。そこで本論文では、シンガーの答えを取り上げ、 彼の回答が Why be Moral? という問いに対する十分な答えであるかどうかを検討したい。 本論文のおおまかな流れは以下のとおりである。まず、Why be Moral? 問題の概要を示すととも に、そのなかでのシンガーの答えがどのように位置づけられてきたかを確認する。次いで、従来の 解釈と異なり、シンガーは〈あらゆる人にとって道徳的であるべき理
近年海外では動物由来の食材を一切摂らないヴィーガンが増えており、もはや一過性の流行ではなく生き方として定着しています。 日本でも少しずつ増えてきていてこれから外食産業でも対応メニューや専門レストランの増加が見込まれ、その存在がもっと大きくなることでしょう。 そこで議論になるのが「肉食は悪か」ということです。 ヴィーガンの中でも動物の命を奪うことの邪悪さをアピールする人と、肉食を愛する人との間での対立は一層深まることと思われます。(以下ヴィーガンを動物愛護派とみなして記述します) 「生き物の命を奪うことはよくない」 これはなるほどいかにも正しい、美しい言葉に思えます。 では動物を殺して肉食をする我々はどうやって肉を食べることを肯定しているのでしょうか。 一つには宗教があります。 いくつかの主要な宗教で、動物は人間が食べるために神が与えてくれたという考え方が共通してあります。 それぞれの宗教の
読むたびに思う。ピーター・シンガーの論理はシンプルで、それゆえに強力だ。シンガーの論理に異を唱えようとすると、その反論のほうが小手先の屁理屈のように聞こえてしまう場合も少なくない。そして、シンガーの論理は強力であると同時に、そこから帰結する内容が厳しくもある。シンガーの論理を反駁できないならば、またそれを頭で理解したならば、わたしたちは自らの生き方を変えなければならないはずである。 本書は、哲学者ピーター・シンガーの肉食に関する論考を集めたものである。シンガーは、「動物解放論」の代表的論者であり、1970年頃から菜食主義を実践している。そして、後で紹介するように、その論理によって多くの人たちの生き方を実際に変えてきた人物でもある。 そのタイトルどおり、本書はなぜ肉食を控えるべきかを説いている。シンガーによれば、そのおもな理由は3つある。すなわち、(1) 動物への配慮、(2) 気候変動の問題
Text by Matilda Gibbons, Andrew Crump and Lars Chittka 彼らに痛みはあるのか──やむを得ず虫を殺したとき、ふとそんなことを考えたことがある人もいるだろう。言葉を交わすことができない昆虫たちだが、彼らにも「痛みがある」ことを示す証拠があるという。専門家が「カンバセーション」に寄稿した。 昆虫は激しい苦痛を感じているかもしれない 食用や飼料用に、少なくとも年間1兆匹以上の昆虫が殺されている。よく使われる処理方法は凄まじい熱や冷たさを伴うが、そもそもそれ以前に餓死させられていることも多い。一方で哺乳類と鳥類の家畜は、年間約790億匹しか処理されていない。 昆虫を除く多くの動物に関しては、それらの生き物が痛みを感じていることを、学者たちも認識してきた。そんななか、300以上の科学的研究結果を調査したところ、研究対象となった一部の昆虫が「痛みを感
【追記2】 なんか統計的差別とやらをしている団体だと決めつけられてるけど、少なくとも増田が手伝っていた団体は独身男性だから譲渡を断るということはないよ。一人暮らしや賃貸暮らしだと渋られるかもしれないけど性別は関係ない。というか性別で譲渡するしないを決める団体は聞いたことがない。書くと燃えそうだったから書かなかったけど、確かに虐待は男性が多いというか増田が聞いたのは男性のみ。でも厄介な餌やりは女性の方が多い。性別関係なくやばい人はやばいから。 【追記】 読んで欲しくて書いたけどすごいブコメがついたから建物の構造についての記述は消しました。あと「妙齢」も変に注目されちゃってるから消した。すまん。 --- 猫サブスクが話題になってるので、前にボランティアやってた動物保護団体の話をする。 譲渡会で猫を譲り受けたので、そのご恩返しのつもりでしばらく動物保護のNPO団体でボランティアで手伝った。犬と猫
[アニマルピープル] 水族館で開かれた来日会見で高難度のイルカショー 「10年間ビーガン」のキャメロン監督のイルカショー観覧に批判集まる 10日、日本東京で開かれた『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の来日会見で監督とキャスト陣が見守る中、イルカショーが開かれたことで物議を醸している=ユーチューブチャンネル「シネマトゥデイ」よりキャプチャー//ハンギョレ新聞社 14日、韓国で世界初公開された映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(以下『アバター2』)の監督とキャスト陣の来日記者会見でイルカショーが行われ、動物環境団体の批判が相次いでいる。環境保護のメッセージを強調した映画の広報イベントに海洋環境搾取の象徴であるショー用のイルカが動員されたという批判だ。 10日、ジェームズ・キャメロン監督と主演俳優のサム・ワシントン、ゾーイ・サルダナ、シガニー・ウィーバーらは『アバター2』の公開に先立
「好きな食べ物はなんですか?」 幼稚園の先生に聞かれて、中学校のサイン帳でも聞かれて、大人になった今でも、たまに聞かれるこの質問。みんな「ダントツでラーメンっすね」とか「いちご〜!」とか、ひとつに絞れてて、めちゃくちゃすごいなって思う。私は50個くらいあるので、脳内でルーレットを回し、ひとつ決めて伝えるようにしている。 けれど、これからは「カニです」って、相手の目を見つめて言おうと思う。 (少しだけ、前回の記事を振り返ります) 6月に入ったある日、近所の業務スーパーへ夕飯の買い出しに行った。「甲殻類が食べたいな」と鮮魚コーナーに行くと、20匹590円のサワガニが、1パックだけ売っていた。20匹はぎゅっとなって、少し動いていた。 「そう言えば私、植物を育てて食べたことはあるけど、動物を育てて食べたことがない。どんな気持ちになるのやろう」こうして業務スーパーのサワガニを1週間だけ飼うことにした
シェルターの猫を飼育できる月額380円の会員制サービス「ねこホーダイ」が、SNS上で「命をおもちゃにするのは本気でやめて下さい」「猫を知り、本気で猫を思う人間には嫌な予感しかしません」などと物議を醸しています。 画像は公式サイトより 画像は公式サイトより ねこホーダイは、中小企業ホールディングスの子会社「のら猫バンク」が12月15日に提供開始したもの。月額380円を支払えば、提携シェルターの猫を無料で譲渡してもらえます。特に物議を醸しているのは、会員になるにあたって審査やトライアルは不要としていること(※)。また、会員が飼っている猫を飼えなくなった場合には、提携シェルターが無料で引き取るとうたっていることです。 ※公式サイトでは、「のらねこバンクでは里親様に年齢制限や単身者不可などの条件は設けておりませんが、完全室内飼育を条件としております。 また、状況によりご希望の猫を譲渡できない場合も
ビーガニズムにせよ反出生主義(アンチナタリズム)にせよ、何らかの倫理的なism(イズム)を主張する者は、ほぼ必ず「価値観を押し付けないでほしい」という反発に直面する。ビーガンならば、「自分が肉を食べないのは勝手だが、他人に肉を食べないように押し付けるべきではない」という反発を食らったことが一度はあるのではないか。アンチナタリズムも同様であろう。「自分が子供をもうけないのは好きにしたらいいが、他人の決定に口をはさむべきではない」という反発は頻繁に見かける。 今回の記事では、何らかの倫理的なismの主張に対して、「その価値観を押し付けるな」と反発することが不可能であること、不当であること、そして的外れであることを、3つの観点から解説する。(書き終わってから気が付いたが、ビーガニズムの話題がメインで、反出生主義の話はほとんど出てこない。しかし反出生主義にも以下の議論はまったく同様に適用できる)
いまわたしたちが直面している社会的諸問題の裏には、「心理学や進化生物学から見た、動物としての人間」と「哲学や社会や経済の担い手としての人間」のあいだにある「乖離」の存在がある。そこに横たわるギャップを埋めるにはどうしたらよいのか? ポリティカル・コレクトネス、優生思想、道徳、人種、ジェンダーなどにかかわる様々な難問に対する回答を、アカデミアや論壇で埋もれがちで、ときに不愉快で不都合でもある書物を紹介しながら探る「逆張り思想」の読書案内。 動物倫理と「種差別」 2012年に大学院に進学したとき、わたしが修士論文のトピックに選んだのは「アメリカの動物保護運動の歴史と、動物の扱いに関する倫理学的理論の関係」であった。その後、大学院を卒業してからも「道徳的動物日記」というブログを開設して、当初はいわゆる「動物倫理」の関する考え方や概念についていろいろと解説していたものだ。 動物倫理に関する研究をし
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