平成16年以来、約20年ぶりにデザインを一新した新紙幣が1カ月後の7月3日に発行される。最新の偽造防止技術を導入し、視覚に障害がある人も使いやすくするなど工夫を随所に凝らした。ATMや鉄道の券売機の改修はほぼ終わっており、早ければ、その日のうちに新紙幣を手にすることもできそうだ。 日本銀行によると、新紙幣は令和6年度末までに計74億8千万枚が印刷され、市中に流通する。20年前は1年間で6割ほどの紙幣が新紙幣に置き換わったとされる。 三菱UFJ、三井住友、みずほの大手3銀行の店頭のATMや両替機はすでに新紙幣への対応が完了。初日から新紙幣の入出金が可能で、万全の体制を整える。銀行関係者によると、20年前は発行日の朝に日銀から各金融機関に新紙幣が輸送され、当日昼ごろから窓口で交換できた。今回も同様とみられるが、新紙幣の到着には金融機関や店舗で差が生じるとみられ、各行とも、どの店舗で当日中に交換