KHKの新番組企画も、だいぶ形になってきた。 あとひと押しだ。 春休みも、がんばって活動しなきゃな……と思いながら、勉強机の上で資料を整理していると、コンコン、とノックの音。 たぶん…姉のノック音だ。 × × × やはり姉だった。 入ってくるなり、カーペットに体育座りになる姉。 姿勢は…当人の自由として、 「なにしに来たの、お姉ちゃん」 「利比古が元気かどうか見に来たの」 「ほんとにそれだけ!? あやしいよ」 悲しそうな眼になる姉。 「わ、わかったわかった、わかったから。元気だから、ぼくは」 姉は立ち直って、 「それはよかった。――じゃあ、元気ついでに、KHKの近況報告をしてよ」 「唐突だなあ……」 「わたしらしい唐突さだと思ってよぉ」 意味が…不明瞭だよ? お姉ちゃん。 × × × ぼくの話を聴いて、 「――順調そうね。 あとは、助けてくれる子が出てくるかどうか、よね」 「それね。…なん