2015年、地球から「はくちょう座」方向に1480光年離れた地点に位置する奇妙な連星が発見された。これがなぜ奇妙かというと、2011年~2013年にかけて探査機ケプラーが観測していたデータにより、不規則かつ大幅な減光が確認されたからだ。 理論上、「KIC 8462852」の目の前を木星クラスの惑星が横切ったとしても1%程度の減光しか見込めないというが、実際は一度の減光で15%~22%も暗くなっていたという。また、彗星の通過によって、大幅な減光を説明しようとすると、直径200km程度の彗星がおよそ64万8000個も一度に通過しなければならず、現実的にあり得ないそうだ。 この度、英紙「Daily Mail」(5月17日付)が、「KIC 8462852」の謎に一石を投じるユニークな論文を紹介している。論文投稿者は、ジョージア(グルジア)・トビリシ大学のザザ・マスマノフ教授。マスマノフ教授は、人類