Qi給電など、ワイヤレス充電の技術が登場しているものの、現状ではケーブルで接続し、デバイスを充電する方法がまだまだメジャー。 今、Vamsi Talla氏らを中心とするワシントン大学のチームで研究開発が進められている技術は、ひときわ異彩を放っている。 ・Wi-Fiシグナルを充電エネルギーに変換 最大約85メートルの範囲内で、中空のWi-Fiのエネルギーを使ってバッテリーの充電に充てようという試みだ。 このシステムは、アクセスポイント(ルーター)と、独自設計のセンサーの2つで構成され、センサーがRF(無線周波)のエネルギーを集めて、直流電源へと変換する。 ・独自のソフトウェアを開発、既存のルーターを活用 チームとしては、既存のWi-Fiルーターを活用したいと考えており、実験ではAsusのルーターを使用。カスタム設計のソフトウェアを導入することで、ルーターを普通のWi-Fiルーターとしての機能