地球が誕生しておよそ46億年の歴史の中で、地質学上、人類が繁栄した時代に最もふさわしい地層の選定が進められています。 世界12か所の候補地には大分県の別府湾も含まれていて、「チバニアン」に続き日本の地層が選ばれるか注目されます。 国際的な学術団体「国際地質科学連合」の作業部会は、「完新世」や「更新世」など地質学上の時代区分に、人類の繁栄した時代、「人新世」を新たに区分し、象徴的な地層の選定を進めています。 候補地はアメリカ、中国などの世界12か所で、愛媛大学や東京大学などの研究チームが提案した大分県の別府湾も含まれています。 研究チームは、別府湾の1953年以降の地層が、核実験によって世界中に拡散したごく微量のプルトニウムなど、人類の活動の指標となる物質が堆積しているなどの理由から「人新世」を象徴するのにふさわしいとして「別府湾時代」を意味する「ベップワニアン」として提案しています。 作業