生徒に合理性のない規則を強いる「ブラック校則」。全国的に見直しの動きが進む中、飛騨地域の伝統校、斐太高校(高山市三福寺町)では生徒会が中心となって、学校に制服を規定する校則の改正を訴え、これまで認められていなかった黒色タイツの着用を実現させた。 校則では、女子の制服で黒タイツを認めず、冬季にはベージュ系のストッキングかスラックスのみ着用できると定めていた。飛騨地域の県立高校六校で、黒タイツを認めていなかったのは斐太高校だけだった。 防寒のためベージュ系のタイツは認めていたが、生徒からは「分厚いタイツは股引(ももひき)のように見える」と敬遠され、氷点下まで気温が下がる冬でも素足で登校する生徒が多かった。飛騨地域のほとんどの中学校では黒色タイツを認めており、「新たに買うのがもったいない」との意見もあった。