水没したグループホームわだつみ苑=20日午後4時32分、鹿児島県奄美市住用町、斎藤写す記者が歩いた道程 記録的な大雨に見舞われた鹿児島県奄美地方。道路が冠水し、通信手段の途絶えた現場ではお年寄りが身を寄せ合うように避難していた。奄美支局長として現場で取材していた私も救助に加わった。 20日午前、奄美大島南部の瀬戸内町で起きた土砂崩れ現場の取材に向かった。支局のある奄美市名瀬に戻る途中から雨が激しくなり、車のワイパーを最大にしても前が見えないほどだった。同市住用(すみよう)町付近を通った午前11時半過ぎには、国道58号はところどころで冠水する程度だった。 正午過ぎになると土砂を含んだ濁流が道路に流れ始め、車で前へ進むことができなくなり、マングローブ原生林付近の高台にある店の駐車場に。そこでは同じように足止めをくらった車20台ほどが止まっていた。 近くで大規模ながけ崩れが起き、車で進め