日本学術会議は18日、東京都内で2日間にわたって開いた総会で、学術会議法改正案の今国会への提出を思いとどまり、開かれた協議の場を設けるよう、政府に勧告した。 学術会議の勧告は13年ぶり。勧告は同法の規定に基づくもので、政府に対する最も強い意思表明となる。法的拘束力はないが、改正案提出を目指す政府に最後のカードを切った格好だ。 梶田隆章会長は「政府は勧告という形で表明する我々の強い思いを真摯(しんし)に受け止めて検討されることを期待している」と述べた。
日本学術会議は18日、東京都内で2日間にわたって開いた総会で、学術会議法改正案の今国会への提出を思いとどまり、開かれた協議の場を設けるよう、政府に勧告した。 学術会議の勧告は13年ぶり。勧告は同法の規定に基づくもので、政府に対する最も強い意思表明となる。法的拘束力はないが、改正案提出を目指す政府に最後のカードを切った格好だ。 梶田隆章会長は「政府は勧告という形で表明する我々の強い思いを真摯(しんし)に受け止めて検討されることを期待している」と述べた。
6日の参院法務委員会の採決で、共同会派を組む立憲民主党と社民党の委員3人が会派の方針に反して政府提出法案に賛成する一幕があった。立憲は同法案の衆院通過時の採決で反対し、7日の参院本会議でも反対に回った。委員会で賛成した牧山弘恵議員は記者団に「反射的に手を挙げてしまった。意図的なものではない」と勘違いを強調。「深くおわびしたい」と述べた。 法案は、判事補ら裁判所職員の定数を減員する裁判所職員定員法改正案。立憲は「現実的な見通しに基づいた削減案でない」などとして同法案に反対してきた。ところが、6日の参院法務委の採決で、野党筆頭理事を務める立憲の牧山氏と石川大我議員、社民の福島瑞穂党首の3人は与党議員らと共に賛成に挙手。法案は「賛成多数」で原案通り委員会可決した。
記者団の取材に応じる立憲民主党の小西洋之氏=参院議員会館で2023年3月30日午後4時44分、竹内幹撮影 立憲民主党の泉健太代表は31日の記者会見で、衆院憲法審査会の毎週開催を「サルのやること」「蛮族の行為」などと発言した小西洋之参院議員について、参院憲法審野党筆頭幹事から更迭すると明らかにした。小西氏の発言については「まかりならんと私も考えている。党としても謝罪を申し上げたい。こういった発言は党の見解とは異なるものだ」と述べた。泉氏は小西氏を注意したことも明らかにした。 小西氏は3月29日の参院憲法審幹事懇談会後、「サルのやること」などの発言をした。その後、この発言を巡るNHKとフジテレビの報道について「(総務省の)元放送政策課課長補佐にけんかを売るとはいい度胸だ」などと自身のツイッターに投稿した。小西氏は元総務官僚で、ツイッターには「放送法に違反し偏向報道を続けるNHKとフジテレビに対
記者団の取材に応じる立憲民主党の小西洋之氏=参院議員会館で2023年3月30日午後4時38分、竹内幹撮影 立憲民主党の小西洋之参院議員は29日、衆院憲法審査会について「毎週開催ってサルのやることだ」と発言した。各党から発言の撤回や謝罪を求める意見が相次ぎ、小西氏は30日、「不快な思いをされた方々にはおわびしたい」と陳謝した。 小西氏は29日、参院憲法審の幹事懇談会後、記者団に「(参院憲法審では)毎週開催はやりたくない。毎週開催ってサルのやることだ。憲法を真面目に議論しようと思ったら毎週開催なんかできない」と述べた。週1回の開催が定着している衆院憲法審について「何も考えていない人たちだ。蛮族の行為だ。衆院なんて誰かが書いている原稿を読んでいるだけだ」とも語った。 発言を巡り、30日の衆院憲法審では、日本維新の会の三木圭恵氏が「私は自分で自分の原稿を書いている。衆院憲法審に対する侮辱ではないか
<右>卒業式に臨んだ際の髪形=保護者提供(※ピアスの穴を開けたのは卒業後)<左>編み込みをほどいた普段の髪形=兵庫県姫路市で2023年3月9日午後0時15分、幸長由子撮影 兵庫県姫路市の県立高校の卒業式で3年の男子生徒(18)=当時=が髪形を理由に他の生徒から隔離された問題で、県教委は28日、神戸市で記者会見を開いた。式典で名前を呼ばれても返事しないよう学校側が求めたことなどを問題視し、「教育的配慮が足りなかった。(生徒との)コミュニケーションが十分ならば、こんなことにならなかった。もっと子どもに寄り添った対応ができたのではないか」と指摘した。 この問題は毎日新聞が28日に報道して明らかになった。生徒は日本人の母親と米国籍で黒人の父親を持ち、巻き毛で横に広がりやすい髪質。頭髪検査で「髪が耳にかからないように」と指導されたため、自らのルーツや髪質を踏まえ、黒人文化では伝統的な髪を編み込む形に
野球の国・地域別対抗戦、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表「侍ジャパン」が3度目の優勝を果たした。日本野球の「転換点になる」と強調してきた栗山英樹監督(61)の下に集結した史上最強の30人。侍ジャパンはどのように頂点へ駆け上がり、日本球界の未来はどう変わっていくのか。 「若い投手がこれだけすごいメンバーに臆することなく一生懸命投げた。日本の野球界にとって素晴らしい財産。それを見て『かっこいいな』『野球をやろう』と思ってくれた子供がいてくれれば、僕はすごくうれしい」。栗山監督は優勝後の記者会見で世界一を奪還した意義を語った。 注目されるには、強いチームであることに加えて、やはり何より勝つこと。5人の大リーガー(後に鈴木誠也選手=カブス=は故障で出場辞退)を含む「史上最強」の布陣を完成できたのは、自分の意見を一方的に伝えるのではなく、選手と「ともに歩む」指導スタイルを
今年2月までに少なくとも7783万回分の新型コロナウイルスワクチンが使用されずに廃棄されたとみられることが、毎日新聞の取材で判明した。厚生労働省の公表資料や全国の主要な自治体へのアンケート集計で割り出した。ワクチンの有効期限切れが主な要因で、廃棄量は購入契約数の約9%に当たる。有効期限の到来によって今後も増える見通しで、有識者からは大量廃棄に至った過程について検証を求める声が上がっている。 国はワクチンの1回当たりの購入単価を公表していないため、廃棄されたワクチンの費用を算出できない。ただ、財務省は購入予算額(2兆4036億円)を総契約数(8億8200万回分)で割った2725円を金額換算した場合の1回分として示している。この数字を掛け合わせ、廃棄されたワクチンを金額に換算すると約2120億円と試算することができる。厚労省幹部は「2725円を掛け合わせて廃棄されたワクチンの費用の総額…
共産党が、志位和夫委員長の辞任を求める著書を出版した古参党員、鈴木元氏(78)を党規約上最も重い除名処分にしていたことが分かった。鈴木氏が16日、毎日新聞の取材に明らかにした。党は2月にも党首公選制を主張したジャーナリストの松竹伸幸氏を除名処分としている。 鈴木氏は1月に「志位和夫委員長への手紙」…
ジブリパーク。右は「青春の丘」エリアの「エレベーター塔」、左は「地球屋」=愛知県長久手市で2022年11月1日、本社ヘリから北村隆夫撮影 「ジブリパーク」(愛知県長久手市)に展示されているキャラクターの胸を触るなどの不適切な写真がツイッターに投稿されていることについて、同県の大村秀章知事は9日、「極めて遺憾だ。県の公園内なので、毅然(きぜん)と対応していく」と述べた。パークを運営するジブリパーク社に対し、不適切行為を確認した場合は直ちにやめさせるよう求める考えを示した。 ジブリパークは、愛知県が総事業費約340億円をかけて整備し、2022年11月にオープン。園内ではジブリ作品に登場する映画のキャラクター像と写真を撮ることができる。来場者が女性キャラクターの胸をつかんだり、スカートの中を盗撮したりする様子を撮影したとみられる写真がインターネット上に投稿され、問題となっていた。
家庭などに居場所がなく困難を抱える若い女性を支援する一般社団法人Colabo(コラボ)に対するデマとバッシングが続いている。 ジェンダー平等やフェミニズムに関する主張への反発と同時に、「彼女たちの主張を受け入れるようになる社会」への反発が背景にある。 わずかな前進に大きな攻撃 ジェンダーギャップ指数などの指標をみても、ジェンダー平等に関する日本の状況はほとんど変わっていない。 一方でネットを中心とした横のつながりによって、日本でも「#MeToo」などフェミニズムの動きが見えやすくなった。それに対する反発がバックラッシュ(反動)として出てきている。 ジェンダー平等が進んだことへの反動だと単純に言うことはとてもできない。課題意識を持つ人やアクションを起こす人が少しずつ増えてきて、わずかながら前進があるなかで、そのわずかな前進に対して非常に大きな攻撃がきている。 ただ、地球温暖化におけるグレタ・
ワクチン接種の問い合わせに対応するため、コールセンターに医療従事者を配置するよう定めた大阪府枚方市の業務委託仕様書(案)=大阪市北区で2023年2月18日、山崎一輝撮影 新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、三つの自治体からコールセンター業務を受託した人材派遣大手「パソナ」(東京都)が必要なオペレーター数を確保せず、約10億8000万円分を過大請求していた問題が波紋を広げている。 取材を進めると、コールセンターに常駐する医療従事者も契約期間の3割超で不足していたことや、自治体側が知らない場所でオペレーターが勤務していたことも判明。情報管理のずさんな実態が次々に浮かんできた。 再委託先が虚偽報告 「民間で真面目に働くより、公金をチューチューする仕事のほうが楽に儲(もう)かる時代ですよね。たまたまバレただけで、バレてない公金吸い取りスキームが日本中にあるんだろうなぁ」 今月11日、インターネ
組織の論理にこだわるあまり、異論を封じる閉鎖的な体質を印象付けてしまったのではないか。 共産党が党首公選制の導入を訴えたジャーナリストで党員の松竹伸幸氏を除名とした。最も重い処分である。 党首である委員長は、2~3年ごとに開催する党大会で選出された約200人の中央委員によって決められる。選挙の形式は整えているが、事実上の承認手続きに等しい。 松竹氏は党本部の政策委員会で安保外交部長を務めた経歴を持つ。先月に出版した著書で、党内論争を活性化させるために党首公選制を導入すべきだと主張した。 「党に敵対する行為はおこなわない」「党の決定に反する意見を、勝手に発表することはしない」などの党規約に違反したというのが処分の理由である。 共産は党首公選制について、決定されたことを党員みんなで一致して実行する内部規律「民主集中制」と相いれないと説明する。機関紙「赤旗」は、複数の候補者による多数派工作が派閥
永岡桂子文部科学相は8日の衆院予算委員会で、宗教法人法に基づく書類提出義務を果たさなかった法人に対する督促や過料(行政上の金銭罰)を文化庁が怠っていたと認めた。永岡氏は「本当に反省、反省に反省を重ねてしっかりと対応していかなければならない」と陳謝し、岸田文雄首相も「重く受け止めなければならない」と述べた。立憲民主党の渡辺創氏への答弁。 宗教法人は法人の財産や役員名などを記した書類を年1回、文化庁などの所管庁に提出する義務を負う。所管庁は提出がない場合は督促し、それでも応じない場合は10万円以下の過料に処するが、渡辺氏は未提出の事例が多数あると指摘した。渡辺氏は続けて、宗教法人は税制優遇の対象のため放置したままでは活動実態のない法人格が営利目的などに悪用されかねないとの認識を示した。
LGBTQ関連法案の成立を岸田政権に求める記者会見で質問に答える性的少数者の支援団体「fair」の松岡宗嗣代表理事(左)=東京都千代田区で2023年2月7日午後1時36分、内藤絵美撮影 LGBTQなど性的少数者や同性婚のあり方を巡り、荒井勝喜元首相秘書官が差別発言で更迭されたことを受け、当事者団体の代表者が7日に東京都内で記者会見し、性的少数者の人権を守る法整備を訴えた。自民党の保守系議員が「LGBT理解増進法案」に反発していることについて「差別をしたいと言っているようなもので荒井元秘書官の発言と認識は一緒だ」と批判した。 同法案は「性的指向及び性自認を理由とする差別は許されない」と明記した罰則規定がない理念法で、2021年に与野党の実務者間で合意したが、自民党の保守系議員の反発で国会提出が見送られた経緯がある。自民党の西田昌司政調会長代理は7日、同法案に関連し、記者団に「内心にかかる問題
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