「スコアを2打改ざんし、10年間の出場停止」――日本のプロゴルフ界で起こった驚きの“事件”に、思わず耳を疑った。 下部ツアーの「太平洋クラブチャレンジトーナメント」最終日、20歳の斎藤拳汰が、マーカーである同伴競技者が記載したスコアカードの一部を、こともあろうに消しゴムで消して修正し、実際より2打少ないスコアを書き入れて提出。その事実が判明し、日本ゴルフツアー機構(JGTO)は斎藤に10年間の出場停止処分を下した。 この報道を耳にして、私が驚かされた点は2つ。まず1つは、下部ツアーとはいえプロを名乗るゴルファーが、「ゴルフの根本精神」に当たる部分を、もちろん本人は秘かに行なったつもりだったのだろうが、ここまで真っ向から冒したという行為、事実には驚かずにはいられなかった。そして、もう1つは「10年間の出場停止処分」を決めたこと、そしてそれが公表されたことだ。 【ゴルフの精神って、何だ?】 米