岸田文雄首相の特使としてマレーシアを訪問中の自民党の安倍晋三元首相は12日、マレーシア国際イスラム大学で講演し、ロシアのウクライナ侵攻に関して「力による一方的な現状変更の試みであり、ルールに基づく国際秩序に対する深刻な脅威だ。その影響は欧州にとどまるものではない」と重ねて強調した。 その上で、海洋進出を強める中国を念頭に、「アジアにおいても力による一方的な現状変更の試みや経済的威圧は、日本、マレーシアにとって深刻な脅威だ」と指摘。「マレーシアを含む同志国と一致して反対の声を上げていくべきだ」と述べた。