在宅で高齢者のバルーンカテ(持続導尿)をおこなっています。80才以上で多くは仮性包茎で一人は真性包茎です。仮性とは皮膚が亀頭を覆っているが,亀頭を露出可能なもので,真性は露出できません。皮膚の出口が亀頭より小さいため,亀頭を露出できません。このため,恥垢(スメグマ)がたまりやすく,不潔になりやすいとされています。包茎は癌になりやすいとされています。こんなところが,専門家でない医師と看護婦の知識でしょう。 週2回の入浴デイサービスと,訪問看護婦による清拭が行われています。ヘルパー・看護婦・介助補助みんな陰部を清潔にするのに熱心です。恥垢への憎悪は女性は激しいらしく,一かけらでも残れば一週間で癌にでもなるかのように一生懸命とってくれます。きわめて稀に,恥垢に感染を併発して亀頭包皮炎を起こすのも恐れてでしょう。残念ながら,長く医者をやっても今まで性病以外で亀頭包皮炎を診たことはありません。仮性包