新人医師に2年間義務づけられる臨床研修制度について、厚生労働省は2日、必修の診療科を内科と救急、地域医療にしぼり、その他は選択制にする見直し案をまとめた。必修の研修期間を、現行の16カ月から最短10カ月まで短くできるという。 厚労省が、文部科学省と共同で設置している検討会に提案した。必修短縮により研修医が将来進もうとする科での研修を手厚くし、早く診療現場で活躍できるよう狙う。 案によると、国が必修とする診療科は現行の7科・部門から、内科(6カ月以上)と救急(3カ月以上)、地域医療(1カ月以上)の3科・部門に絞る。その上で、外科、麻酔科、小児科、産婦人科、精神科の5診療科の中から、1〜2科を選んで研修することを必須とする。 また、医師の地域偏在を解消するため、都道府県別に研修医の定員に上限を設ける考えも示された。 04年の臨床研修制度の開始後、研修医が都市部の総合病院での研修を選ぶ傾