国立病院機構熊本医療センター(熊本市)は13日、救急搬送された熊本市内の80歳代の女性患者(O型)に誤ってAB型の血液を輸血し、2日後に女性が多臓器不全のため死亡したと発表した。輸血ミスと死亡との因果関係は分かっていない。 病院から通報を受けた熊本県警熊本北署は、業務上過失致死の疑いもあるとみて、女性を司法解剖して調べている。 同センターによると、女性は9日午前11時22分、市内の別の医療機関から救急搬送された。当時、医師8人と看護師5人がおり、急性心不全と慢性腎不全と診断、緊急に人工透析と輸血を行うこととなり、血液型の確認のため採血した。 その際、女性名のラベルを2枚印刷し、採血した血液を入れるための試験管2本に張った。1本には女性の血液が注入されたが、もう1本には誤って、その後に救急搬送された70歳代男性(AB型)の血液が注入されたという。男性の血液が入った試験管を先に検査したため、女