映画や漫画の影響なのか、人は「人型ロボット」を見ると“自分の意思で歩ける”ことを期待してしまう。ましてや人工知能(AI)を搭載して自然な会話ができるようなロボットに出会ったときは、当然その脳を使って自分の判断で歩くのだろうと考えてしまう。 そんな人々の期待に応えるべく、全日本空輸(ANA)は2月15日、新日鉄住金ソリューションズ(NSSOL)の技術支援を受けて、空港で案内業務を行う人型ロボット「Pepper」を自律歩行させる実証を開始した。宮崎ブーゲンビリア空港の施設内で2月末まで実施する。 ANAは2016年夏から、福岡空港と成田空港に独自開発アプリケーションを組み込んだPepperを導入し、空港内の施設の場所などを音声・画像で案内するトライアルを行なってきた。これまでの使い方では、Pepperは出発ロビーや乗り継ぎカウンター付近に固定して設置されており、移動はしなかった。 今回の宮崎空