韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権が“狂気の脅し”をかけてきた。日本政府による、韓国向け半導体素材の輸出管理強化を受け、日米韓の安全保障の基盤といえる「日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)」の破棄をチラつかせたのだ。ドナルド・トランプ米政権は事前に「GSOMIA揺さぶるな」と警告していただけに、米国の激怒は避けられず、「米韓同盟消滅」という事態も見えてきた。 「今はGSOMIAを維持する立場だが、状況によっては再検討もありえる」 韓国大統領府の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長は18日、文大統領が開いた韓国国会の与野党5党の代表者会議の場で、こう語った。 大統領府報道官は鄭氏の発言について、「協定維持を原則とする基本的な立場からの発言だった」と説明したが、実際は日本政府の対韓輸出管理見直しで追加措置が取られるのを牽制(けんせい)し、「外交カード」に利用しようという思惑があったとみ