大相撲の賭博問題で、7月11日に迫った名古屋場所の開催をめぐって相撲協会とNHKの“駆け引き”が続いている。名古屋場所については、開催を自粛すべきとの声が出ているが、協会が開催を強行した場合、NHKが中継を行うかに注目が集まっている。その裏にあるのは、1場所推定5億円といわれる放映権料。開催されなければ協会、開催されても中継しなければNHKが損をすることになるというのだ。 一連の賭博問題に関してNHKに寄せられた視聴者からの意見では、大相撲中継の是非について反対が1314件、賛成94件。反対が大多数だった。これを受けてNHKの日向英実放送総局長は「重大な関心を持って見守っている。中止を含めて検討したい」と述べ、今井環理事も「今のままでは放送は難しい」と、日本相撲協会の対応次第では放送中止に踏み切る可能性を示した。 大相撲の放映権は現在、相撲協会とNHKの間で2008年4月から5年契約が