1878年、ドイツの比較解剖学者カール・ゲーゲンバウルが、生物の進化に関する驚くべき新説を唱えた。それは「私たちの手足は、魚のエラが進化したものである」という仰天の主張だ。しかし、人間の四肢と魚のエラでは構造や機能がまったく異なるうえ、裏づけとなる化石も発見されていない。結局、当時の科学界からは見向きもされず、この説は長らく忘れ去られることになる。 そして138年が過ぎた今、なんとゲーゲンバウルの説が正しかったことを証明する画期的発見がなされ、世界の科学界に衝撃が走っている。にわかには信じがたいが、太古の昔、私たちの手足は魚のエラだったのだ! 早速、衝撃の最新研究についてお伝えしよう。 ■遺伝子解析技術が開いた、真実の扉 4月19日付の英紙「The Daily Mail」をはじめとする複数の海外メディアによると、今回の大発見を成し遂げ、学術誌「Development」上に論文を発表したのは