2008年12月に長編『Wピースに雪が降る』(吉祥寺シアター)にて旗揚げし、切なく楽しい、音楽に密接した物語的ダンスが話題を呼んだダンスカンパニー「東京ELECTROCK STAIRS」。その新作となる『届けて、かいつぶくん』が6月より上演される。「たまらなく会いたい。だけど会いたくなければ来なくていい。それでも待ち合わせ場所には行く。」そんな独特のキャッチコピーに彩られた今作はどんな経緯で誕生し、どのような想いが込められているのか。震災の影響や自身のダンス観なども含め、主宰のKENTARO!!に聞いた。 日本的なイメージをダンスで伝えたい ─KENTARO!!さんの作品は演劇的な要素や物語性があって、そこに含まれる切なさや情感がすごく素敵ですよね。ただ今作の『届けて、かいぶつくん』はタイトルから内容が想像しづらいのですが、どんな作品なんでしょうか? KENTARO!!:今回ははっきりとし