実家で、母や夫と一緒に、昔の家族のアルバムを見ていた時のこと。 「お母さん、美人だねー」「◯◯ちゃん(妹)、可愛いなぁ」などと褒めた後、夫は私の小学生の頃の写真に、「うーん。これはもう、一生懸命勉強するしかないって感じだな」と言った。なんだとぉ‥‥。 「いやだって、女の幸せが顔かたちで決まるってのは、ずっとあったじゃないか」ということを、モゴモゴと彼は抗弁した。自分は、そういうジェンダー規範が強かった現実社会を前提として、モノを言っただけだと言いたいらしい。 だがそんなことを言えば、「じゃあ、あなたが私と結婚したのはなぜ?」と聞かれると予想できるだろうに、本人は予想していない。そして案の定聞かれて(別に今更答えが欲しいわけではないがお約束なので)、「わからない」「忘れた」と答える。脇が甘い。 それはともかく、確かに客観的に見て若い頃の母は美人だし、妹は私より可愛い。あまり可愛くなかった私が