「別冊宝島」476 1999.12.30 「隣のオウム真理教」 最新組織内情勢ヴァジラヤーナは眠らない すべての道は殺人教義につながっている! 最高意思決定機関・長老部の内実から、コンピュータ周辺の潜在能力、Eメールネットワークの存在、地下鉄サリン事件以前とは異なる確信犯的な信者体質まで! オウムの危険性は消えたか? 「マインド・コントロールは解けたと、自分では思ってます」と、オウム真理教を脱会した元出家信者のA氏は語った。95年末の話である。 「でも麻原尊師に対する<信>が自分の中から完全に消えたかというと、そうとは言い切れない。僕は『97年にハルマゲドンが来る』という尊師の予言が、どうしても気になる。97年が無事に過ぎるまで、尊師はペテン師だったと決めつけることはできない」 それから2年が経ち、97年がつつがなく過ぎた。「核戦争が勃発して、人類の9割は死ぬ」という麻原の予言は、周知