※2回目「今も色鮮やかによみがえる軍艦島での日常生活」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/64267) ※3回目「『地獄の島』の汚名を着せられようとしている軍艦島」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/64576) 「軍艦島」は長崎県長崎市高島町にある「端島」の俗称だ。東経129度45分、北緯32度39分に位置し、野母半島の北西、長崎港から約18キロの海上にある。島の南北約480メートル、東西約160メートル、周囲約1.2キロメートルの小島で最も高いところは海抜47.7メートルである。 その端島で1810年頃に石炭が発見され、佐賀藩が小規模の採炭を行った後、1890年(明治23年)、三菱が島全体と鉱区の権利を買い取って、本格的な海底炭鉱として操業を開始した。島直下と周辺の海底から良質の強粘結炭を採掘し、主に八