画像説明, 米ネットフリックスの「アフリカン・クイーンズ:クレオパトラ」では、複数の人種のルーツを持つイギリス人俳優アデル・ジェイムズさんがクレオパトラ7世を演じている
画像説明, 米ネットフリックスの「アフリカン・クイーンズ:クレオパトラ」では、複数の人種のルーツを持つイギリス人俳優アデル・ジェイムズさんがクレオパトラ7世を演じている
ナイジェリア・ラゴス(CNN) エリザベス女王2世が亡くなってすぐ、インターネットは人々の回想や反応であふれかえった。だが誰もが悲しみに暮れていたわけではない。アフリカの若者の中には、女王の長い在位期間中に、英国植民地史でも凄惨(せいさん)な時期を耐え忍んだ祖父母など高齢者の写真や物語をシェアしている者もいる。 「追悼する気にはなれない」。あるユーザーはこうツイートして、祖母の「通行証」の画像を投稿した。英国が東アフリカのケニアを統治していた時代、人々の自由な移動を禁じた植民地時代の書類だ。 植民地時代に「女たちが殴られ、夫と引き離されて1人で子どもを世話しなければならなかったという話」を祖母からよく聞かされたという投稿もあった。「彼女たちを決して忘れてはならない。彼女たちは私たちのヒーローだ」とも書かれていた。 こうした追悼拒否の姿勢から浮き彫りになるのは、女王のレガシー(遺産)の複雑さ
『サザエさん』は言うまでもなくフィクションであるが、このカツオの言動に共感できる人は多いはずだ。誰しもが、きっと一度は考えたことがあるだろう。自分の先祖にはどんな人がいたのだろうか、どこに住んでいたのだろうか、遠戚にはどんな人がいるのだろうか、と。 このように家系に対して強い関心を抱くのは、われら日本人だけではないらしい。全人類に普遍的な感情かどうかは知らないが、少なくともある程度は民族、地域、文化の垣根を越えた感情であるようだ。 現代にはDNA鑑定という血の繋がりをほぼ正確に調べる手段がある。祖先崇拝が盛んな文化圏である中国では、近年「有名な歴史上の人物との関係を発見する」ことを目的とするDNA鑑定が静かなブームとなっているという。 またアメリカでは、先祖の出生地を知ることを目的としてDNA鑑定を利用する者が少なからずいるそうだ。彼らの多くは、かつてのアフリカ出身奴隷の子孫であり、アフリ
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