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ブックマーク / takekuma.cocolog-nifty.com (15)

  • 不正コピー問題の意外な解決策: たけくまメモ

    昨日「オンライン出版を買ってみて」というエントリをアップし、オンライン電子出版の問題点(不正コピー防止のプロテクトによって、かえってとしては不便になる問題)について書いたところ、編集者のMさんという方からメールを戴きました。Mさん、ありがとうございました。 メールには、アメリカのプラグマティック・ブックシェルフ(Pragmatic Bookshelf)社という技術系出版社の試みについて、たいへん興味深い事例が書かれてありました。 http://www.pragprog.com/ ↑The Pragmatic Bookshelf 俺は英語が苦手なので、Mさんの解説をもとにざっと読んだだけなんですが、それでもこの会社がかなりユニークな試みをしていることはわかりました。 まずの購買ページを見ると、プルダウン・メニューが「PDF+PaperBook」になっており、ほかにpdfファイルオンリー

  • 専門家の未来予測について: たけくまメモ

    今から25年ほど前の話です。俺が23歳かそのくらいだったはずだから、1983年だったと思う。俺は大学にも行かないでブラブラしていて、そろそろフリーライターの真似事みたいな仕事を始めておりました。 高校時代の友人でY君というのがいたんです。彼は当時、どこかの大学院に行っていて、バリバリの理系でした。その頃彼の大学では、通産省(今の経産省)の肝いりで「第五世代コンピュータ」の研究をしていて、彼はその方面で有名な先生の研究室で手伝いとかやっていたはずです。 http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E7%AC%AC%E4%BA%94%E4%B8%96%E4%BB%A3%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF&oldid=22393814 ↑第五世代コンピュータ 第五世代コンピュータとは

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    bk246 2008/11/19
    さすがに20年後を予測するのは難しいけど、このY君は5年後を予測する力もなかったんじゃないかな
  • マンガとアニメーションの間に(4-1): たけくまメモ

    ■京都精華大学連続講義レジュメ 第四回「マンガ版『ナウシカ』はなぜ読みづらいのか?」(1) 講師 竹熊健太郎 【A】手塚治虫と宮崎駿の複雑な関係 ●手塚の死去(1989年)に際して、様々な雑誌で追悼特集が組まれ、多くの識者が追悼文を寄せていたが、ひとり宮崎駿は、手塚のマンガ家としての功績を十分に認めながらもアニメ分野における手塚の活動を痛烈に批判して世間を唖然とさせた。 →「だけどアニメーションに関しては───これだけはぼくが言う権利と幾ばくかの義務があると思うのでいいますが───これまで手塚さんが喋ってきたこととか主張してきたことというのは、みんな間違いです」(手塚治虫に「神の手」をみた時、ぼくは彼と訣別した」宮崎駿 comicbox 1989.5月号) →宮崎は、手塚がアニメ作家としては「素人芸」であり「下手の横好き」であって、にもかかわらずマンガ家としての名声をバックにアニメ会社を作

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    bk246 2008/11/19
    "人生は失意の時期に何をしていたかで決まるという見本のような話"
  • いろいろもう死んでいる(株価暴落編): たけくまメモ

    経済のことはサッパリ素人なんですが、アメリカの大手証券会社のリーマンブラザースが財政破綻して、日法人も潰れるとかで大ごとになっとりますわね。 で、その傘下だか系列会社だか、実際はよく知らないんですが(※1)、アメリカ大手生保会社のAIGの株価が暴落して、日法人ともども存亡の危機にあるらしい。 ※1 リーマンとAIGは会社としては別に関係ないみたい。 それでAIGの傘下に日でも保険業を展開しているアメリカン・ホーム・ダイレクトとアリコジャパンがあって、当然このふたつも倒産の危機に直面しております。(※2) アメリカン・ホーム・ダイレクトといえばあれじゃないですか。地井武男さんがニコニコ笑いながら「50、80、よろこんで!」と叫んでいるCMのあの会社じゃないですか。「これまでだ」ではないや、「これからだ」っていう保険。 医者の診察なしで80歳まで入れる保険というんで、俺ちょっと注目してい

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    bk246 2008/09/29
    金融エリートをうまくだましたクロサギがいたんだろうな。
  • パンダとポニョ(3): たけくまメモ

    ←鳥山石燕『画図百鬼夜行』より (※前回から続く) ところで、以前のエントリ(→★)でも書きましたが、ポニョは「さかなの子」と主題歌で歌われているにも関わらず、とても魚には見えないという問題があります。どちらかといえばそれは、江戸時代の画にある妖怪の人魚にしか見えないわけです。(左図) ←人魚図 江戸時代の瓦版 笹間良彦『図説・日未確認生物事典』より しかし、主人公の宗介はポニョを見て開口一番「あ、金魚だ」と言いますし、お母さんのリサも、保育園の友達も「可愛い金魚」と言います。このことから、私たち観客は、これは人間のような目鼻がついており、髪まで生えていてどうも金魚には見えないけど、そこは「マンガのウソ」というやつで、こう見えても金魚なのだろう。金魚に違いない。と、うっかり考えてしまいます。 それはあたかも、二足で歩いて人間の言葉をしゃべるミッキーマウスを見て、とてもネズミには見えない

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    bk246 2008/08/11
    もし、ここで文句つけようのない名作を作ってしまったらゲド息子の立場がなくなるから、適当な作品にしあげたのではないか? / 最近、うちの奥さまがポニョの歌をよく口ずさむ。俺の下腹をつかんで。
  • Chris Kohler氏にアサノのカレーを食べさせたい: たけくまメモ

    ヘロイン中毒者がヘロインを注射するのが大好きなように、私は日カレーを愛している。<Chris Kohler> 俺としては、 ぜひともそんなChris Kohler氏に町田・アサノのカツカレーべさせてみたいと思うわけです。Chris Kohler氏はアメリカの雑誌記者だそうですが、留学していた日の大学の学カレーライスの虜となり、以来日滞在中は毎日カレーべ、アメリカに帰国してからは禁断症状に悩まされ、向こうの日レストランに通い詰めてはカレーを注文するものの「違う。この味ではない」と絶望することの繰り返しだったとか。 ところが最近、ニューヨークに日の「ゴーゴーカレー」NY支店がオープンしたことを発見して狂喜乱舞したChris氏は、友達アメリカ人を連れて行っては日カレーの布教に励んでいるとか。 でも彼が当に好きなカレーチェーンは「リトルスプーン」で、その次が「ココ

  • 宮崎駿のアヴァンギャルドな悪夢: たけくまメモ

    昨日の土曜日、宮崎アニメの新作『崖の上のポニョ』を見てきました。一応、ネタバレにならない範囲で感想を書きますと、見たことがない種類のアニメーション映画でした。アニメーションとしても映画としても、似た作品を俺は思い当たらないし、過去のどの宮崎アニメとも似ていません。 もちろんキャラクターとか、ディティールの演出やセリフはいかにも「宮崎駿」なんですよ。確かに宮崎アニメに違いないが、見ている最中の「違和感」は、これまで感じたことがないほどのものです。まるで、はっと気がついたら父親が人間モドキに変わっていたような感じ。 『魔女の宅急便』を試写で見たときに、それまでの宮崎アニメと雰囲気が違うので少しとまどったことがありますが、二度目に見たときには大好きになりました。『ポニョ』も複数回見れば、印象が変わるのでしょうか。たぶん、そうなのでしょうが、今度ばかりは「理解した」と思えるまでに時間がかかるかもし

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    bk246 2008/07/22
    まさに「宮崎駿なら何をやっても許されるのか!」ですね
  • たけくまメモ : マンガ界崩壊を止めるためには(6)

    ●限界に来たマンガのビジネスモデル 以上、述べて来ましたように、マンガ界はこれまでのビジネスモデルが限界に達しつつあり、早くなんらかの手を打たないと、大手出版社を始めとして版元も作家も共倒れになる危険性があります。 もちろんこれはマンガ界単独の問題では実はなくて、「版元―取次―書店」といった出版流通の構造が限界に達しているということで、全出版流通の三割を占めるマンガ(雑誌・単行)が売れなくなってきているということが、事態をより深刻にしているわけです。 ブックオフやマンガ喫茶の隆盛を見る限りでは、マンガ読者が減っているのではなく、マンガを(新刊で)買う人が減っているだけだということがわかります。ここから考えても、マンガ表現そのものは、これからも生き残るだろうと思います。 実際、出版流通の中心から目を転じてみるならば、コミケなど同人誌即売会の隆盛は年々大きな存在感をしめしており、インターネッ

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    bk246 2008/06/25
    "マンガというのは、娯楽のワン・オブ・ゼムにどんどんなっていきます""編集者も失敗したらクビになる緊張感を持て"
  • たけくまメモ : マンガ界崩壊を止めるためには(5)

    ●樹林伸vs長崎尚志対談 ←KINO VOL.7 (7) 前回の「マンガ界崩壊を止めるためには(4)」において、俺は「日型マンガ・エージェント」のありかたとして「マンガ・プロデューサー」を挙げ、現実に講談社を独立した樹林伸氏や、小学館を独立した長崎尚志氏のようなベテラン編集者が、「原作者」という名目でフリー活動を始めていることを紹介しました(長崎氏は浦沢直樹氏の『PLUTO』では「プロデューサー」としてクレジットされています)。 実は俺が今年から講義を始めた京都精華大学では、「KINO」というマンガ評論誌を発行しているんですが、今発売中の第7号で「21世紀のマンガ コミック雑誌の消滅する日」という刺激的なタイトルの特集が組まれており、巻頭でまさに樹林伸氏と長崎尚志氏の対談記事がカラーで掲載されています。 この特集には、俺と「マンガ産業論」の中野晴行氏との対談も載っているんですが、この仕

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    bk246 2008/06/24
    1話完結なら長期連載もOK(こち亀、クッキングパパ、ゴルゴ)。/レコード会社とミュージシャンも同じような関係か。
  • たけくまメモ : マンガ界崩壊を止めるためには(3)

    ●編集者は作家を選べるが、作家は編集者を選べない agehaメモさんは今回の「雷句―小学館問題」について 《 問題の根っこは、共にサクヒンを作り上げるべき「編集者」が「出版社のサラリーマン」である事、であるように思う。》 http://d.hatena.ne.jp/ageha0/20080610/p1 ↑agehaメモ「雑駁に言うとハリウッドは、東海岸の興行主から逃れた映画人達が形成した。」 と書かれました。問題の質がズバリと簡潔に言い表されている、的確な指摘だと思います。今回の件とはまったく別の話題で、ある有名なマンガ家さんが 「作家に当たり外れがあるように、編集者にも当たり外れがある。でも編集は作家を選べるけど、作家には編集者が選べないんだよ。だから編集者の“外れ”を引いたら悲惨だよ」 という話をしてくれたことがあります。その通りだと思いました。医療の世界では近年「セカンド・オピニオ

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    bk246 2008/06/16
    ゆでたまごが最強タッグな件について、違うか?違うな
  • たけくまメモ : マンガ界崩壊を止めるためには(1)

    マンガ家・雷句誠氏が6日に小学館を提訴してから3日が経過しました。その間、この問題はネット中を駆け回り、今さら何かを書こうにもすっかり出遅れた感じになってしまいました。もちろん俺も何か書こうとは思っていたのですが、この件に関しては、現時点では雷句氏側の見解(訴状と陳述書)しか公になっていないので、なんとも言えなかったというのが正直なところです。 http://88552772.at.webry.info/200806/article_2.html ↑雷句誠の今日このごろ。「(株)小学館を提訴」 新聞報道を読んでも、雷句誠氏が小学館に原稿を紛失されて損害賠償を提訴したという事実関係以外は、まだ何も書かれていません。小学館としては「訴状が届いていないのでコメントできない」の一点張りで、問題が公になったのは金曜日でしたから、訴状が届かないのは仕方がないです。それで、明けて月曜夕方になるまで様子を

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    bk246 2008/06/09
    業界の地盤沈下はネット・ケータイの普及で進行していたと思うが、この件を機に音をたてて崩れていきそうな気がする。ヤンサンも隔週のころは読んでたんだけどなー
  • 今回の「サルまん」連載中止について: たけくまメモ

    以下書くことはあくまで竹熊個人の意見であり、相原コージ氏や編集部の見解とは異なっていることをご注意ください。 まずは、主として俺のワガママで連載中断の事態に至ってしまったことを、ここまで愛読していただいた読者の皆様・連載関係者の皆様には深くお詫び申し上げます。「作者の都合で一方的に連載中止するなんて無責任だ」との批判があることは承知していますが、俺としては、もはや失敗作であることが自分には明らかとなった連載を、このまま続けることに意義が感じられず、そっちのほうが読者に失礼ではないかと思ったということです。 「そこをなんとかするのがプロだろう」と言われれば返す言葉がありません。しかし『サルまん』は相原君と俺の共同作品であることが大前提であり、にもかかわらず両者の作品に対する方向性に違いが生じて、もはや話し合いでどうにかなるレベルを超えてしまっていたということであります。批判は、甘んじて受ける

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    bk246 2008/05/27
    たしかに「サルまん」でやらなくても良かったな
  • 「僕のインタビュー術」レジュメ1: たけくまメモ

    明日の朝日カルチャーセンターで講義する「僕のインタビュー術」のレジュメができました。まあレジュメというには結構膨大なものになってしまいましたが、講義では具体例とかビシバシ引用するので、当にこの内容が2時間で収まるかは不安です。 http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2006/01/post_1ebf.html なんかさっき朝カルに電話したら、予約で受け付けた100名のうち、受講料を既に払いこんだ人が60人で、あとの40名はキャンセルの可能性もあるとのこと。もしお暇で関心ある人は、お昼くらいまでに電話入れれば当日券も用意できるかもしれません。いきなり来られても対応できませんので、必ず事前に電話を入れてください。 朝日カルチャーセンター新宿校 03-3344-1998 場所については下のURL参照 http://www.acc-web.co.jp/si

  • 【蔵出】中央線・夢のトーマス化計画: たけくまメモ

    【はじめに】電車男つながりということで、俺が昔「クイック・ジャパン」という雑誌に書いた「中央線トーマス化計画」をそのまま再録します。今後、旧作も「お蔵だしシリーズ」として掲載する予定です。ではでは。 ★ デス渋谷系のよい子の皆さん! 皆さんは電車の中で退屈な時、どのようにして気を紛らわせますか? を読もうにもがなく、居眠りをしようにも座席が満杯、そのくせ痴漢をするほど混雑もしていないアンニュイな昼下がりのJR。 けっこう恥づいので今まで内証にしていたのですが、私はそんな時「忍者」を想像することにしています。中学生くらいからでしょうか、私はドア横の手すりにもたれかかって電車と平行して走る忍者を想像することを無上の楽しみとして参りました。 電車が走り出すと、忍者も一緒に走り出す。さすが忍者、常人には及びもつかぬ体力です。電車が住宅地を走ると、忍者は屋根をピョンピョン飛びはねながらついてきて

  • あれが“死”か。(1): たけくまメモ

    ブログにも既に何度か書いたが、昨年12月19日、俺は2度目の脳梗塞発作を起こして死にかけた。医者や親父の話を聞くと、脳出血も起こしていて当に死の一歩手前まで行ったようなのだが、残念なことに俺はまったく覚えていない。麻酔でぐっすり眠っていたからである。 だから、死の淵をかいま見た人の多くが体験するという、いわゆる「臨死体験」も経験しなかった。もしかすると経験したのかもしれないが、全然覚えていない。勿体ないことである。立花隆の『臨死体験』その他類書をひもとくなら、臨死体験のパターンは世界中でおおむね決まっていて、暗黒の世界にある暗く狭い穴にグングン引き込まれていくと、突然視界が開けて光に満たされた広大な空間があらわれるのだという。人によってはそこは草原であったり花畑であったりするそうだが、なぜか前方に川が流れていて、向こう岸に死んだはずの肉親などが立っていてこっちに向かって手を振っている。そ

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