今年は戌年。日本列島でも、犬は縄文時代から良きパートナーとして、人間の暮らしの中にあった。しかし、社会が複雑化するにつれ、犬にまつわるトラブルや問題が発生。現代でも課題は少なくない。環境省によると、殺処分される犬や猫は年々減少してるが、2016年度には犬1万424頭、猫4万5574頭となっている。 そうした中、犬とより良い共存が実現するには何が必要なのか。基本的に殺処分なく、「ペット天国」「犬天国」と言われる先進国、ドイツでの事例を紹介。『世界のアニマルシェルターは、犬や猫を生かす場所だった』(ダイヤモンド社)の著者で、動物に関する法制度の研究している本庄萌さんに聞いた。(弁護士ドットコムニュース編集部・猪谷千香) ●レストランや電車も犬と一緒に ——ドイツはなぜ「ペット天国」「犬天国」と呼ばれている? 犬が住みやすく、人々も犬のためになることを考える意識が比較的高いことが理由ではないかと