6月4~10日は「歯と口の健康週間」になっています。歯の健康を保つには、食べた後にすぐに歯磨きをするのが理想ですが、それは容易なことではありません。むし歯を防ぐにはどうしたらよいか、日本歯科医師会理事の坂田香里さんに聞きました。(聞き手・利根川昌紀) 【図表】むし歯になりやすい食べ物 ――むし歯は、どのようにしてできるのでしょうか。 口の中には、むし歯の原因となるミュータンスレンサ球菌が常在しています。この菌は、食べ物に含まれる糖質を栄養として増え、「バイオフィルム」という薄い膜を作って歯の表面に付着します。増殖しながら酸を作り出し、歯の表面のpHが5.5以下になると、歯が溶けてむし歯になります。 ――なりやすい人となりにくい人はいますか。 日頃、診察をしていると、歯のケアに気を配っているのにむし歯がよくできていたり、あまり気にしていないのにむし歯はできにくかったりする人がいます。むし歯は
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