食塩水の濃度や往復の平均速度など、仕事などでちょっとした算数の知識が問われる場面に出くわして、ドキッとしたことはないだろうか。「昔は解けたのに……」、そう思うのに解けない。そんな大人たちは本連載で今一度、算数を基礎から学び直してみてはどうだろう。 【漫画】月500時間、時給340円…雇われ店長が明かす「過酷すぎるコンビニ勤務」 長年、算数・数学教育に携わってきた桜美林大学名誉教授・芳沢光雄氏の新刊『大人のための算数力講義』(講談社+α新書)より抜粋して、「算数の重要な考え方」をお届けする。 『大人のための算数力講義』連載第2回 『「25gの食塩を100gの水に溶かした食塩水の濃度は」……算数が苦手な大人は25%と回答。正解は? 』より続く 最初に、この問題を考えよう。 40-16÷4÷2 正解を述べると 40-16÷4÷2=40-4÷2=40-2=38 となる。簡単だと思うかもしれないが、