GT-R LMニスモは失敗例ではない。ニッサンは挑戦を誇りに思うべき【日本のレース通サム・コリンズの忘れられない1戦】 プロダクションクルーやメカニック、エンジニアと同様に私の仕事も終わった。我々はたくさんビールを飲んで、この24時間をふり返った。誰が言ったのか思い出せないのだが「これはパーティであるべきだったのに、まるで葬式のように感じる」とその雰囲気を評した。 チーフデザイナーを務めたベン・ボウルビーは失意のなかにあるように見えた。私は彼のところへ行って一緒にビールを飲みつつ、「レースは災難だったが、マシンのコンセプトは証明された」と伝えた。 なぜなら、ティンクネルが出したレース中のベストラップは、どのLMP2マシンよりも速かったのだ。レースを戦ったGT-R LMニスモはハイブリットシステムが機能しておらず、四輪駆動ではなく前輪駆動で、車重もLMP2マシンよりも重く、かつパワーも小さか
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