現在首位。開幕から好調を維持している無敗のベガルタ仙台 福田正博 フォーメーション進化論vol.17 現在、J1で無敗をキープし首位を快走する仙台。昨シーズン、リーグ最少失点だった安定した守備をベースに、今シーズンは得点力が着実にアップ。さらに力をつけ、4位になった昨季を上回る勢いを見せている。 基本フォーメーションは昨年と同じ4-4-2。では、昨シーズンと今シーズンで何が違うのか。それは、DFラインを含めた、チーム全体の守備のゾーンがより前になっていることだ。 距離にしてみれば、5m程度のものだが、この違いが大きい。なぜなら、相手のゴールにそれだけ近くなっているということであり。ボールを奪ったあと、フルパワーでスプリントしてゴールエリアまで侵入する距離が短くてすむ。つまり、5m後方から攻め上がるより、余力を残してゴール前に飛び込んでいけるということだ。シュートのための力を残しておくことが