安価な3Dプリンターの普及により、従来であれば金型作成などに多額の投資と長いリードタイムが必要だった物理的な商品の生産を個人が安価に少量生産できる可能性が広がりました。今までデジタルなソフトウェアやコンテンツの世界に限定されていたロングテール的な考え方が、フィジカルな「ものづくり」の世界にも広がっていく可能性が出てきています。これがいわゆるMAKERムーブメントです。 知財の観点から言うと、3Dプリンターによりものを作るのも簡単になる一方で、真似するのも簡単になってしまいます(たとえば、3Dスキャナー使ってデッドコピーなどもできてしまいます)ので、物理的な商品の外観の保護が今まで以上に重要になってきます。 この観点から注目すべき知財権のひとつが工業デザインを保護する意匠権です。意匠権の概要と今後、および、MAKERムーブメントの関係については、EnterpriseZineに連載中の知財記事