実家から荷物が送られてくるとき、母が隙間に粗品のタオルを詰めてくれることがある。これがとても助かっている。 緩衝材にしたり、旅行に持って行ったり、娘が絵の具セットや書道セットを使うときに持たせたりと、様々なシーンで役に立つ。ごく稀に着物を着る機会があったりすると(七五三とか)、「粗品タオルがあって本当に良かった」とその存在をありがたく思うものだ。薄手でかさばらない代わりに吸水量がイマイチだが、夫はこういうタオルが好みとのことで普段使いしている(その感覚は私にはよく分からない)。ボロくなったら玄関やベランダの掃除に使ってお別れする。 粗品タオルが今すぐ必要なのに在庫がないと気付いたときなどは、絶望的な気分にさせられる。薄くてかさばらなくて気兼ねなく使える、そんなタオルを求めているシーンは、些細なことだが日常に意外とあるものだ。 この粗品タオルだが、私は東京に来てからもらった記憶がない。あると