インターネットオークションでウランやアメリシウムといった放射性物質の購入を繰り返し、ウラン化合物を自作して販売したなどとして、警視庁生活環境課は10日、原子炉等規制法違反などの疑いで、東京都小金井市の高校2年の男子生徒(17)を書類送検した。 調べに対し容疑を認め、「ウランは珍しく、コレクションとしてほしかった。化学的に興味があり、ウラン化合物を作った。売れたら小遣い稼ぎになると思った」と説明したという。生徒は高性能爆薬を製造したなどとして、4月に火薬類取締法違反容疑で警視庁に書類送検されていた。 警視庁は平成30年、原子力規制庁から「ウラン99・9%」などと記載された物質がヤフーのオークションに複数出品されていると通報を受け、捜査を開始。生徒の自宅などから押収したウランやウラン化合物の放射線量はいずれも0・1~0・6マイクロシーベルトで、1回の胸部エックス線撮影(50マイクロシーベルト)