米軍岩国基地(山口県岩国市)に所属する米軍人の子に現金を盗まれ、親が示談金5千ドルを支払うと約束したのに履行されないとして、広島県の50代の自営業男性が支払いを求める少額訴訟を起こした。被告側は出廷せず、岩国簡裁(角南昌伸裁判官)は13日、請求通り親に5千ドルの支払いを命じる判決を言い渡した。 ただし原告側によると、少年はすでに帰国しているといい、支払われる見通しは立っていないという。 判決や原告代理人らによると、男性は昨年12月、岩国市内のマッサージ店で仮眠中、米軍人の子どもの少年に現金数十万円を盗まれた。その後、少年が犯行を認め、母親が5千ドルを男性に支払うとの示談が成立したが、母親から後日「17万円しか盗んでいないと言っているので17万円しか支払わない。それ以上の支払いを求めるなら裁判をしてほしい」との連絡があったという。 外務省などによると、日米地位協定には軍人、軍属が公務外で起こ