小学校で習った多桁の掛け算のやり方は、被乗数(Multiplicand)に乗数(Multiplier)の最下位の数を掛け、次に被乗数に乗数の次の桁を掛けたものを1桁ずらして足し込むということを順に繰り返すやり方である。例えば、1234 x 368を計算する場合は、次のようになる。 1234 x 8 = 9 8 7 2 1234 x 6 = 7 4 0 4 0 1234 x 3 = 3 7 0 2 0 0 ---------------------------- 4 5 4 1 1 2 コンピュータで乗算を行う場合も原理は同じであり、違っているのは、2進数で計算を行うので、乗数の一桁が"0"か"1"であるという点である。従って、10進の場合と違って、乗数の各桁について、それが"1"の場合は被乗数の1倍を加え、"0"の場合は何も加えないという選択を行えば良い。 加算器(アダー)を使って、乗算