ブックマーク / eeyannka.hatenablog.com (313)

  • 木苺 - eeyannkaの日記

    〇木苺が誘ひし径のほの暗く (きいちごがさそいしみちのほのぐらく) 〇木苺や八月の鯨みる姉妹        河童三子 〇木苺や幼心(おさなごころ)をかどわかす   々 〇木苺摘みコロボックルに出会うかな    々

    木苺 - eeyannkaの日記
    eeyannka
    eeyannka 2024/06/07
     北の国の森には沢山の木苺が実るが、その森には小さな妖精が住んでいて森に入る人にいたずらをするそうだ。コロボックルはアイヌの森の蕗の葉の下に棲む小人らしい。「八月の鯨」は映画で、苺を摘む場面が印象的。
  • 油虫 - eeyannkaの日記

    〇一匹のごきぶり追ひて互角かな (いっぴきのごきぶりおいてごかくかな) 〇理屈抜き憎悪と嫌悪油虫       河童三子 〇吾を避け髭振ってゐるごきかぶり   々 〇戦ひに疲れし今朝の油虫       々

    油虫 - eeyannkaの日記
    eeyannka
    eeyannka 2024/06/07
     ゴキブリがキッチンに出回るようになった。これだけは宿敵のように寛容になれzu,反射的に物を持って叩いている。以前1回で仕留められたはずが何度も無駄叩きをしたあげく逃がしてしまう事が多くなってしまった。
  • 目高 - eeyannkaの日記

    〇浮いて来て人懐かしき目高かな (ういてきてひとなつかしきめだかかな) 〇水族館〆はめだかを観て出でぬ    河童三子 〇買って来た水と酸素と目高四つ    々 〇銀目高白目高めを剥く高値      々

    目高 - eeyannkaの日記
    eeyannka
    eeyannka 2024/06/06
     以前に十年ほど目高を飼ったことがある。卵を抱いた目高を別にして毎年孵化させていたが特別な装置も付けず自然に任せていたから、300匹近い稚魚が孵っても冬を越すのは5%ほどのところだった。孑孑も孵っていた。
  • 単衣 - eeyannkaの日記

    〇単衣きてカンブリア紀の夢の中 (ひとえきてかんぶりあきのゆめのなか) 〇単衣着て胸のあたりのうそ寒き    河童三子 〇単衣来て路地行く人のくさめかな   々 〇単衣きて右脳体操してをりぬ     々

    単衣 - eeyannkaの日記
    eeyannka
    eeyannka 2024/06/05
     六月になってから肌寒い日がつづいている。五月があまりに早く素通りし過ぎたのだろう。テレビに映る街行く人達は衣更えした姿に変身していた。特に学生は一斉に衣更えしたのか、すっと伸びた二の腕が輝いている。
  • 初鰹 - eeyannkaの日記

    〇初鰹藁灰のせて焙らるる (はつがつおわらばいのせてあぶらるるるる) 〇初かつを久礼の港の祭かな    河童三子 〇真新し縞の合羽に初鰹       々 〇藁の火のぼおうと上る鰹まつり   々

    初鰹 - eeyannkaの日記
    eeyannka
    eeyannka 2024/06/05
     高知に久礼港っていう港があってそこの「かつを祭」に行ったことがある。小さな浦の漁港だ。港の岸壁に様々な露店が出て、かつをの叩きが藁火で焼かれたり、捌いた魚が売られたりと。「鯵の姿寿司」は美味だった。
  • 葦切り - eeyannkaの日記

    〇葦切りの父の来ぬ巣のさびしけれ (よしきりのちちのこぬすのさびしけれ) 〇子育ての夕餉の仕度行々子     河童三子 〇葦(よし)きりや国領川の西東    々 〇行々子渡船で帰る下校の子     々

    葦切り - eeyannkaの日記
    eeyannka
    eeyannka 2024/06/03
    京都へ行くと賀茂川の土手を散歩します。水鳥も叢の小鳥もそれぞれに棲み分けて暮らしている様子ですが、年々護岸が整備されて美しい景観は広がりますが小鳥たちにはどうでしょう。自然の葦場は少くなくなって、、。
  • 蝸牛 - eeyannkaの日記

    〇フランスにでで虫めばエスカルゴ (フランスにででむしはめばエスカルゴ) 〇蝸牛ベルベロベッロの石舐めて   河童三子 〇壁に這う忍者の動き蝸牛      々 〇それなりの家を背負うや蝸牛    々

    蝸牛 - eeyannkaの日記
    eeyannka
    eeyannka 2024/06/03
     丁寧にブログを読んで頂いて感謝します。京都へは前回3月に行きました。これはリンパ浮腫外来が別に加わって乳腺外来と調整できなかった為です。次回から浮腫外来も乳腺外来も同じ日になり上京は半年に一回です。
  • 五月尽 - eeyannkaの日記

    〇鼻の中水流しをる五月尽 (はなのなかみずながしおるごがつじん) 〇五月尽軒の雫を見て過ごす     河童三子 〇きのうの雨の雫もありて五月逝く  々 〇五月去る耳の木魂は残りし儘    々

    五月尽 - eeyannkaの日記
    eeyannka
    eeyannka 2024/06/02
    最近富に時間の流れを速く感じるようになりました。ついニ三日前だったかなと思っても随分経っていたりするので、意識して1日1日を大切に暮らすようにいます。私も佐伯祐三は好きな画家で地方の巡回展を観ました。
  • 蟇 - eeyannkaの日記

    〇蟇鳴いて寂光院の門閉まる (ひきないてじゃっこういんのもんしまる) 〇蟇一匹コインランドリー見張るかな   河童三子 〇雄を背に渓流のぼる蟇(ひき)の恋    々 〇転生は雄になろうか蟇(ひきがえる)        々

    蟇 - eeyannkaの日記
    eeyannka
    eeyannka 2024/05/31
     はじめてコインランドリーを体験した。本格的な雨期になる前に大物の洗濯を考えたからである。数台の窓から洗濯物がくるくる回っているのが見える。その隅のスペースに置かれた椅子に老人が一人じっと待っていた。
  • 藜 - eeyannkaの日記

    〇札所門白き藜の杖置かる (ふだしょもんしろきあかざのつえおかる) 〇跨って空飛ぶ夢や藜杖     河童三子 〇休耕田どこも藜の林かな    々 〇転ばぬ先藜二を伐りをきぬ  々

    藜 - eeyannkaの日記
    eeyannka
    eeyannka 2024/05/31
     藜の葉は春の内は柔らかくおしたしなどにしても食べられる野草だそうであるが、放っておくとたちまち堅い木になる。休耕田などを一挙に林にしてしまう。幹は固くて軽いので杖に適しているから実際に用意している。
  • 夏の雨 - eeyannkaの日記

    〇フィリピンに生れて日へ夏の雨 (フィリピンにあれてにほんへなつのあめ) 〇夏の雨ダム湖の堰を放ちけり    河童三子 〇今鳴いた烏が笑う夏の雨      々 〇水煙に山裾隠す夏の雨       々

    夏の雨 - eeyannkaの日記
    eeyannka
    eeyannka 2024/05/29
     各地の増水している河に避難の呼びかけもある。何より電車は昨日のうちから間引き運転になっているし危険はいち早く察知して忌避するのが最近のすべての傾向のようだ。鳴り物いりで今年の1号台風は北上している。
  • 青鷺 - eeyannkaの日記

    〇青鷺の肩をおとして歩むかな (あおさぎのかたをおとしてあゆむかな) 〇青鷺の気の貌を水写す    河童三子 〇青鷺の蓑笠着るや雨もやう    々 〇今朝の田んぼの中の青鷺と   々

    青鷺 - eeyannkaの日記
    eeyannka
    eeyannka 2024/05/28
     田んぼの畦にじっと立っている鷺、やがて首を項垂れて一足歩きだす。宮沢賢治が手を後ろに組んで、なにか大きな悲しみを抱えて歩むように。雨の中を青鷺はいいようのないメランコリックに取りつかれていたのか。
  • 桐の花 - eeyannkaの日記

    〇山里に娘子多く桐の花 (さとやまにむすめごおおくきりのはな) 〇飛び出して稜線抜ける桐の花   河童三子 〇桐の花嫁入りの荷を包む紋    々 〇挙手の子の答え凛々しき桐の花     々

    桐の花 - eeyannkaの日記
    eeyannka
    eeyannka 2024/05/26
     実家に母が大切にしていた白木の桐の箪笥があったのを記憶している。昔は嫁入り道具の一つに桐の箪笥を作ったようだ。桐はその時のために植えられたとか、なんと気の長い話か。子供の頃兄が疵付けた箪笥は今何処?
  • 袋掛 - eeyannkaの日記

    〇一つだけピンクの紐の袋掛け (ひとつだけピンクのひものふくろかけ) 〇袋掛秘密の地図をこっそりと   河童三子 〇目印にイニシャル書いて袋掛   々 〇色白や七難かくす袋掛      々

    袋掛 - eeyannkaの日記
    eeyannka
    eeyannka 2024/05/25
    辺りにも枇杷の木は多いし大概は自然のまま成熟していたが、最近庭の木にも袋を掛けているのを見ることが多くなった。コロナ禍の後に起こった現象だろうか。次に来た円安の打撃は物を大切に思う心を芽生えさせたか。
  • 夏館 - eeyannkaの日記

    〇夏館Tessai展に待ち合わす (なつやかたてっさいてんにまちあわす) 〇瀬音聞く露台にあれば夏館     河童三子 〇夏館七賢者等の竹林(たけばやし)   々 〇幽谷に詩を吟ずるや涼み台     々

    夏館 - eeyannkaの日記
    eeyannka
    eeyannka 2024/05/25
     四国へ戻ってみると暑くなっていた。窓をあけると通り抜けて行く風が涼しかった。紫陽花や蛍袋の花が咲き始めていて向日葵の苗も移植をまっていた。日本家は夏向きに建てるべきだと言われる所以がよく分かる。夏館
  • 卯の花 - eeyannkaの日記

    〇卯の花や雨より風を待つ心 (うのはなのあめよりかぜをまつこころ) 〇散り際は誰にもありて花卯木   河童三子 〇卯の花や三日めの卯の花腐し   々 〇卯の花に四日と空けぬ雨風かな  々

    卯の花 - eeyannkaの日記
    eeyannka
    eeyannka 2024/05/23
     マンションの横は農場だった。その境目に卯の花の木があって、ここへやって来た日は純白の真っ白な花を垂らしていたが、今朝みるともう薄茶色に変わっている。4日目のことだ。その間2度ほど少々の雨に会ったが。
  • 夏の川 - eeyannkaの日記

    〇夏の川表裏みる町家かな (なつのかわおもてうらみるなつのかわ) 〇夏の川庭を廻って行く諸子      河童三子 〇夏の川植物園に水琴窟         々 〇毛氈(もうせん)の下を流るる夏の川    々

    夏の川 - eeyannkaの日記
    eeyannka
    eeyannka 2024/05/23
    植物園へ行ってみた。五月も下旬だとバラは最盛期を過ぎてそれそぞれに疲れを見せている様だった。然し熱帯植物の温室は野外に比べてとても充実していた。中でも食虫植物の大きさに驚く、雀くらいなら呑みこめそう。
  • 五月雨 - eeyannkaの日記

    〇五月雨の雫落としぬ大鳥居 (さみだれのしずくおとしぬおとりい) 〇五月雨や寿の荷に幌かけて    河童三子 〇五月雨を振り落としてや鉄斎展  々 〇五月雨や最上川にも賀茂川も   々

    五月雨 - eeyannkaの日記
    eeyannka
    eeyannka 2024/05/21
     マンションの三階の窓を越してまだ上へ太い枝を張って伸びている大欅の若葉が美しく見える。欅は冬に葉を全部落すから若葉ばかりの緑は映える。西日の直射日光を遮光するための植樹なのだろう。五月雨にも好意的。
  • 通し鴨 - eeyannkaの日記

    〇賀茂川を愛おしむかに通し鴨 (かもがわをいとおしむかにとおしかも) 〇通し鴨五条四条と遡る     河童三子 〇通し鴨双葉葵を啄めり     々 〇生涯を独りと決めし通し鴨   々

    通し鴨 - eeyannkaの日記
    eeyannka
    eeyannka 2024/05/20
    残り鴨について少し調べた所。春に北へ戻ってからすぐ巣作りができるために、日本に越冬している間に番の相手を決めている。然し渡りの前に相手が怪我をしたり病気したりすると番で残る可能性もあるとか、まだ不解明
  • 夏燕 - eeyannkaの日記

    〇石女やまた巣に籠る夏燕 (うまずめやまたすにこもるなつつばめ) 〇夏燕ひるねのの上の巣や   河童三子 〇子の部屋の窓開け放ち夏燕   々 〇夏燕街行く人に腹見せて    々

    夏燕 - eeyannkaの日記
    eeyannka
    eeyannka 2024/05/19
     燕は夏の間に2回子育てをするのもいるそうですよ。京都に来ました。途中娘家族と落ち合って4人で近代美術館の「富岡鉄斎展」を観てから松ヶ崎へ。雨になりましたね。そのせいか街は比較的空いて歩き易かったです。