日本人の貯蓄はどれくらい? 2019年に大きな話題となった「老後2000万円問題」。定年後・老後に不安を抱く人にとっては、どれだけお金を貯めておけばいいのかということは切実なテーマだろう。 10万部ベストセラー『ほんとうの定年後』では、統計データから家計の実態や平均貯蓄などを明らかにしている。 〈純貯蓄額は年齢を重ねるごとに増える。 年齢階層別の純貯蓄額の推移をみると、30代で665万円の負債超過であったものが、40代で負債超過の額は48万円と貯蓄と負債がほぼ均衡、その後は50代で1052万円、60代に2080万円まで純貯蓄が増える。 家計調査においては、住宅資産を貯蓄として計上していないが、当然、住宅資産も売却すれば一定の価値を生むことになる。このデータには計上されていないが、これとは別に長期にわたる住宅ローンの支払いも家計の資産構築に寄与していることになる。〉(『ほんとうの定年後』より