同性婚とインセストから現代の結婚に求められるものを考える

同性婚の法制化を求める声が大きくなっている。それに対して反発が広がり、「そもそも結婚は生殖（あるいは出産）のためにあるのであり、出産しないカップルに結婚による法的利益を提供する必要はない」とか「同性婚を許容するなら兄弟姉妹の結婚も許されるべきではないか」といった議論も飛び出した。後者に関しては特に、牽強付会と言っても構わないと思われるが、なぜそのような錯誤が生じるのかも含めて、もう一度「婚姻」と「再生産（子どもをつくること）」の関係を考え直してもいいかもしれない。本稿で述べる論点をまとめるなら、以下のようになる。この三つに違和感を感じない方は、最終節だけ読んでいただいても構わないと思う。そうでない方は、少し長くなるが全文にお付き合いいただければ幸いである。 (1)婚姻は生殖のためにあるのではないし、人類のインセスト・タブーは生物学的（優生学的）根拠に基づくものではない (2)日本文化のイン

[gryphon]

話題になった増田と同時期に書かれたもの（２月に発表され、当方が11月に気づく）だが、当方のFAQ　https://m-dojo.hatenadiary.com/entry/2023/02/03/075437　がほぼ論点を網羅していたな、と再確認でき、自信を深めた。

[narukami]

首肯する箇所が多い

[kabutomutsu]

“婚姻とセックスは...必ずしも「子どもをつくる」ためではない。多くの現代人にとって、それはまず生まれた（コミュニティの最小単位としての）各家族を離れ、新しい「最小単位」を作るための手段”

[death_yasude]

手続きだとか身分保障とかは逃げの理屈でしかなくて二人の関係を社会に認めてもらいたいってのがあるんじゃないのこれ俺がロマンチスト過ぎるのか

[skasuga]

「同性婚を許したら近親婚も許さないといけない」みたいな議論を見たので、職業上の義務感に駆られてブログを書いておく。