国を愛するとはどういうことなのか - 内田樹の研究室

レヴィナス『困難な自由』の再校が続いている。 ようやく半分ほど終わる。あと二日あれば、終わる。 夏前には本になるだろう。 あまりに内容がタイトなので、読んでいてこめかみがきりきりしてくる。 鈴木邦男『失敗の愛国心』を読む。 これは理論社が出している『よりみちパン！セ』という中学生向き図書シリーズのうちの一つである。ちくまの「プリマー新書」みたいなものらしい。 私も執筆を頼まれている（たしか天皇制についてだったような気がするけれど、違うかもしれない）。 「以下続刊」のところに名前が出ていた。 西原理恵子／リリー・フランキー／叶恭子／安野モモヨ／杉作Ｊ太郎／内田樹／中沢新一・・・というふうに著者名が並んでいる。なかなか意欲的なラインナップである。 鈴木さんの本を読むのは初めてである。 読み始めたら、面白くて最後まで一気に読んでしまった。 その本の中で鈴木さんは以前長崎市長テロ事件のあと『朝まで

[fuldagap]

愛国者と国家主義者は本来別なんだよなあ

[hagakurekakugo]

確かに愛国者の憎悪のエネルギーは異常。

[yoko-hirom]

愛国心。我侭に振舞いたいときの大義名分。

[modem]

愛するとは。

[tsumoyun]

“今ここにいないものなら愛せるが、今ここにあるものは愛せないという人は「愛する」仕方を知っていると言えるか。私たちは「愛する」というのがどういうことかをよく知らない。その無知の自覚から始めるべきだ。”

[ken_wood]

>「あるべき妻」の理想と現実の配偶者との落差が耐えられないので、配偶者の挙措をあげつらい、その醜悪や鈍重を罵倒し続ける男をあなたは「愛妻者」と呼ぶだろうか。オーバーレイト気味のまなざし。鈴木邦男

[poppo-x]

［考えさせられる］　少なくとも口先で愛国を叫んだり、他人を非国民・売国奴呼ばわりする人間が、真に愛国的であるか眉唾であることは自身の経験でも分かる。

[rsc_works]

「どうしてあれほど自国の制度や文化を罵り、同国人を嫌う人々が「愛国者」を自称できるのか、私にはうまく理解できない。」愛国にはマイナスイメージがつきまとうが，それは国を愛する事を本当に知らないから？

[kaerudayo]

国の現状を罵倒する彼らは、国が嫌いなんじゃないかという疑問。

[mustelidae]

民主政の国の場合、愛妻のアナロジーで愛国を語るのは誤っていると自分は思う。…妻は他者だが、国は？

[udy]

"「あるべき妻」についての確固たる理想があり、それと現実の配偶者のありさまとの落差が耐えられないので、（略）その醜悪や鈍重を罵倒し続ける男がいたとして、あなたはその人を「愛妻者」と呼ぶだろうか"

[maangie]

リリー・フランキー。叶恭子。安野モモヨ。杉作Ｊ太郎。中沢新一。鈴木邦男「失敗の愛国心」isbn:465207834X。

[kohedonian]

「怠惰に暮らし、ジャンクフードを貪り喰らい…」のくだりは類型的にすぎるかなあ。内田さんらしくもなく。

[sankaseki]

国を愛するとはどういうことなのか (内田樹の研究室)

[babayuhei]

自分を愛する仕方を知らないものが、どうやって隣人を愛することができるのか。隣人を愛することのできないものが、どうやって国を愛することができるのか。

[felis_azuri]

『彼らのうちには「あるべき祖国」の幻影があり、それと現実の落差が耐えられないのであろう。けれども、もし、「あるべき妻」についての確固たる理想があり、それと現実の配偶者のありさまとの落差が（後略）』

[tsukitaro]

what is love?

[katamachi]

鈴木邦男『失敗の愛国心』と理論社『よりみちパン！セ』は注目しておこう。左の僕でも鈴木邦男のいうことには納得できるのだけど、"日本の中心(靖国)でアイを叫ぶけもの"の声高な意見を乗り越えられないなあ。残念

[kusugaoka]

「あるべき妻」についての確固たる理想があり、それと現実の配偶者の有様との落差が耐えられないので、朝から晩まで配偶者の挙措をあげつらい、その醜悪や鈍重を罵倒し続ける男がいたら、その人を「愛妻者」と呼ぶか

[repon]

愛国心について「具体的に」それぞれ話したら全員違う上に他人の「愛し方」は全く間違っているとそれぞれが思うと言う結果になるだろう。愛する行為は普遍的ではなく個別具体的だ。だから逆に普遍的に語れてしまう

[idealstream]

「自国を愛する」というのは、「自国にかかわるすべてのものに好意的な（オーバーレイト気味の）まなざしをむける」ということだと思っている。